FC2ブログ

怪を編む

  • 2018/10/23(火) 18:16:15

怪を編む: ショートショート・アンソロジー (光文社文庫)
アミの会(仮)
光文社 (2018-04-12)
売り上げランキング: 118,730

アミの会(仮)とは、各ジャンルで活躍する女性作家の集まり。網のように広がる交遊関係、フランス語で友だちという単語(amie)、全国各地のメンバーがインターネットで意見交換をしながら、一冊のアンソロジーを編むというところから名付けられた。アンソロジー企画第五弾は、十三人の豪華ゲストを迎え、二十五編の書下ろしショートショートをお届け!


ほんの短い物語なのに、そのどれもに「怪」が濃密に詰まっていて読み応えがある。じわじわと、ひたひたと、怖さが足元から這い上ってくるものあり、一瞬にして恐怖に身体中の毛穴が開く感覚のものあり、実に厭な感じのものありと、テイストがさまざまで、次から次へと味わってみたくなる一冊である。

ほんのきもち

  • 2018/09/17(月) 16:41:43

ほんのきもち
ほんのきもち
posted with amazlet at 18.09.17
朝吹 真理子 彩瀬 まる いしい しんじ 乾 ルカ オカヤ イヅミ 甲斐 みのり 鹿子 裕文 木皿 泉 今日 マチ子 小林 エリカ 坂木 司 桜木 紫乃 佐藤 ジュンコ 平松 洋子 藤野 可織 文月 悠光
扶桑社 (2018-08-10)
売り上げランキング: 4,855

朝吹真理子、彩瀬まる、いしいしんじ、乾ルカ、オカヤイヅミ、甲斐みのり、鹿子裕文、木皿泉、今日マチ子、小林エリカ、坂木司、桜木紫乃、佐藤ジュンコ、平松洋子、藤野可織、文月悠光の16名が書下ろし!
16のちいさな贈りものがたり
装画:西淑


ひとつひとつのエッセイも、登場する贈り物たちも、挿みこまれるイラストも、どれもがとてもキラキラしている。
しかも、やさしい気持ちになれて、実際の役にも立ちそうで、なんてお得な一冊なのだろう。
来年のお年賀が、一発で決まってしまった。

未来製作所

  • 2018/09/01(土) 18:21:53

未来製作所
未来製作所
posted with amazlet at 18.09.01
太田 忠司 田丸 雅智 北野 勇作 松崎 有理 小狐 裕介
幻冬舎 (2018-06-21)
売り上げランキング: 59,953

いつでも、誰とでも、行きたい場所へ。
移動が面白くなれば、世界は変わる!
5分で胸が高鳴ってくる、ショートショートアンソロジー

家を持たず、レンタルのクルマで優雅に暮らす若者。
交通事故がゼロになる「ラプラス・システム」を開発した研究者の妹と政治家の兄。
犬とパソコンを一体化させるという新鮮奇抜なアイデアを成功させた会社員……。
あなたにひらめきをもたらす10篇が収録された1冊


太田忠治、北野勇作、小狐祐介、田丸雅智、松崎有理の五氏による、10の物語である。
「移動」「ものづくり」というキーワードにゆるく縛られた未来の姿は、想像できそうでもあり、思いがけなくもあり、それでもやはり、誰かのために、という思いが感じられて、人間の在り方はそうそう変わるものではないのだとも改めて思わされる。ブラックテイストは薄いが、愉しめる一冊だった。

女ともだち

  • 2018/07/07(土) 16:38:20

女ともだち (文春文庫)
村山 由佳 坂井 希久子 千早 茜 大崎 梢 額賀 澪 阿川 佐和子 嶋津 輝 森 絵都
文藝春秋 (2018-03-09)
売り上げランキング: 154,213

村山由佳、坂井希久子、千早茜、大崎梢、額賀澪、阿川佐和子、嶋津輝、森絵都――
当代きっての人気女性作家8人が「女ともだち」をテーマに豪華競作!
「彼女」は敵か味方か……微妙であやうい女性同士の関係を、小説の名手たちが
描きだす逸品ぞろいの短編小説アンソロジー。
コワくて切なくて愛しい物語の世界を、ぜひご堪能ください。


どの物語も、必ずうなずける要素があって、興味深かった。女性なら、おそらく誰しも身に覚えがあるだろうし、男性なら、身近な女性のふるまいの謎が少しだけ解けるかもしれない。だが、立場や年齢、生い立ちが違っても、女ともだちのつながり方の絶妙さは、男性には一生判らないだろう。八篇すべて、どれもが満足できる一冊である。

謎の館へようこそ 白

  • 2018/05/16(水) 16:27:05

謎の館へようこそ 白 新本格30周年記念アンソロジー (講談社タイガ)
東川 篤哉 一 肇 古野 まほろ 青崎 有吾 周木 律 澤村 伊智
講談社
売り上げランキング: 134,164

テーマは「館」、ただひとつ。
今をときめくミステリ作家たちが提示する「新本格の精神」がここにある。
奇怪な館、発生する殺人、生まれいづる謎、変幻自在のロジック――!
読めば鳥肌間違いなし。謎は、ここにある。新本格30周年記念アンソロジー第二弾。
収録作品:
東川篤哉『陽奇館(仮)の密室』
一肇『銀とクスノキ ~青髭館殺人事件~』
古野まほろ『文化会館の殺人 ――Dのディスパリシオン』
青崎有吾『噤ヶ森の硝子屋敷』
周木 律『煙突館の実験的殺人』
澤村伊智『わたしのミステリーパレス』


「黒」よりは、かなり普通に愉しめた。ただ、物語にのめりこんで、次へ次へとページを繰る手が止まらなくなる、というほどのことはなく、キャラクタを作りこみすぎな印象のものがあったり、これも館か?というようなものもあったり――それはそれで奇をてらって悪くはないのだが――、もうひとつグッとくる何かが欲しい気がしてしまう。まあまあ愉しめる一冊ではあった。

宮辻薬東宮

  • 2018/03/12(月) 16:38:41

宮辻薬東宮
宮辻薬東宮
posted with amazlet at 18.03.12
宮部 みゆき 辻村 深月 薬丸 岳 東山 彰良 宮内 悠介
講談社
売り上げランキング: 201,985

宮部みゆきさんの書き下ろし短編を辻村深月さんが読み、短編を書き下ろす。その辻村さんの短編を薬丸岳さんが読み、書き下ろし……今をときめく超人気作家たちが2年の歳月をかけて“つないだ”ミステリーアンソロジー。


「人・で・なし」宮部みゆき  「ママ・はは」辻村深月  「わたし・わたし」薬丸岳  「スマホが・ほ・しい」東山彰良  「夢・を・殺す」宮内悠介

一斉に同じテーマで書くのではなく、できあがった前の作品を読んでから自分の作品を書く、というリレー形式で書かれているので、前作から何かしらの要素を引き継いでいたりするのも興味深い。個人的にホラーは好みではないのだが、この程度なら拒否反応は起こらない。ただ、想像するとますます怖さが増し、目を閉じるとふと情景が浮かんでしまったりして困る。日常に何気なく紛れ込んでいそうな気にさせられるのも背筋が寒くなる。怖がりつつ愉しんだ一冊である。

7人の名探偵

  • 2018/02/13(火) 20:22:05


テーマは「名探偵」。新本格ミステリブームを牽引したレジェンド作家による書き下ろしミステリ競演。ファン垂涎のアンソロジーが誕生! 綾辻行人「仮題・ぬえの密室」 歌野晶午「天才少年の見た夢は」 法月綸太郎「あべこべの遺書」 有栖川有栖「船長が死んだ夜」 我孫子武丸「プロジェクト:シャーロック」 山口雅也「毒饅頭怖い 推理の一問題」 麻耶雄嵩「水曜日と金曜日が嫌い ――大鏡家殺人事件――」


馴染みのある名探偵たちが謎解きをする様子が、次から次へと愉しめるなんて贅沢なことである。どの作品もそれぞれ著者らしく面白かったが、綾辻氏のいささか趣向の変わった物語も、――約束違反と言えないこともない気もするが――なかなか味わい深くて個人的には好きだった。わくわくする一冊だった。

謎の館へようこそ 黒

  • 2018/02/06(火) 10:49:20

謎の館へようこそ 黒 新本格30周年記念アンソロジー (講談社タイガ)
恩田 陸 はやみね かおる 高田 崇史 綾崎 隼 白井 智之 井上 真偽
講談社
売り上げランキング: 36,714

「館」の謎は終わらない――。館に魅せられた作家たちが書き下ろす、色とりどりのミステリの未来!
奇怪な館、発生する殺人、生まれいづる謎、変幻自在のロジック――!
読めば鳥肌間違いなし。謎は、ここにある。新本格30周年記念アンソロジー第三弾。

収録作品:
はやみねかおる『思い出の館のショウシツ』
恩田 陸『麦の海に浮かぶ檻』
高田崇史『QED~ortus~ ―鬼神の社―』
綾崎 隼『時の館のエトワール』
白井智之『首無館の殺人』
井上真偽『囚人館の惨劇』


正直なところ、途中で読むのを止めようかと思った作品もあった。はやみねかおる、恩田陸、という名前には惹かれるものがあり、惹きこまれる部分もなかったわけではないが、全体を通して、あまりお勧めしたいとは言えない一冊だった。

きっと嫌われてしまうのに*松久淳+田中渉

  • 2018/01/18(木) 16:48:38

きっと嫌われてしまうのに
松久 淳 田中 渉
双葉社
売り上げランキング: 479,956

高校入学後、充はユキちゃんにひとめぼれした。それまで遊び人キャラだったが、
人が変わったように彼女を前にするとまともに話すことも出来なくなってしまう。
しかし、周りから「ストーカー」扱いされるほどの猛アタックの末、二人は付き合うことになった。
しかし、ふとした瞬間ユキちゃんは寂しそうな無気力なような表情を見せる。
彼女にはある秘密があった――。高校生にふりかかる残酷な現実。
最終章で世界が一転する二度読み必至のどんでん返し!


高校生の熱烈純愛物語かと思わせて、実は複雑な問題を潜ませている物語である。素直な読者はあっという間に騙され、最終章でがらっと世界が様相を変えることになる。その快感は味わえるのだが、内包している問題についての嫌悪感は強く、二度の大震災の扱われ方にも共感できなかった。何とも後味の悪い一冊だった。

連城三紀彦 レジェンド2 

  • 2017/11/08(水) 07:46:42

連城三紀彦 レジェンド2 傑作ミステリー集 (講談社文庫)
連城 三紀彦
講談社 (2017-09-14)
売り上げランキング: 207,343

どれも超高密度(綾辻)
普通は書けない。(伊坂)
驚きは屈指のもの。(小野)
その「技」は魔法的(米澤)
四人の超人気作家が厳選した究極の傑作集。
特別語りおろし巻末鼎談つき!

逆転に次ぐ逆転、超絶トリック、鮮烈な美しさ。死してなお読者を惹きつけてやまないミステリーの巨匠、連城三紀彦を敬愛する4人が選び抜いた究極の傑作集。“誘拐の連城”決定版「ぼくを見つけて」、語りの極致「他人たち」、最後の花葬シリーズ「夜の自画像」など全6編。巻末に綾辻×伊坂×米澤、語りおろし特別鼎談を収録。


連城三紀彦の魅力がにじみ出る作品群である。視点を変えることによる見事な逆転。読者にとってはぞくぞくするような裏切りである。いままでみていた景色とまるで異なる景色が目の前に現れた瞬間は、何作読んでも、一瞬すっと血の気が引く心地にさせられる。選者の方々の連城愛も伝わってきて興味深い。叶わないと知りつつ、連城作品の新作を期待したくなってしまう一冊でもある。

ブラックミステリーズ--12の黒い謎をめぐる219の質問

  • 2017/10/27(金) 18:23:50

ブラックミステリーズ 12の黒い謎をめぐる219の質問 (角川文庫)
河野 裕 友野 詳 秋口 ぎぐる 柘植 めぐみ
KADOKAWA/角川書店 (2015-04-25)
売り上げランキング: 429,839

今宵は推理をしていただきます。ある館に呼ばれたのは「運転手」「投資家」「詩人」「船長」。一人一人が謎を提示し、会話の中から真相を当てるワンナイトゲームが始まった。語られるのは創作か真実か!?

“熱烈なキスを交わした結果、ふたりは二度と出会えなくなった”“のろまを見捨てたために、彼女の出費は倍増した”など、12の謎めいたユニークなシチュエーションの真相を、イエス、ノーで答えられる質問だけで探り当てろ!ミステリ心をくすぐる仕掛けとユーモアが満載!!全世界でブームを巻き起こす推理カードゲーム「ブラックストーリーズ」初の小説化。


カードゲームのブラックストーリーズを知らないが、それでも充分に愉しめる。ある館に集められた見知らぬ人々が、順番に問題を出し、イエスかノーかで答えられる質疑応答をしながら、真相に近づいていくという趣向である。ルールは簡単なのだが、質問者の閃きや推理力がかなり必要とされ、一緒に考えることで参加している気分を愉しめる。そして明らかにされる真相がどれも予想外のもので驚かされる。これは実際にあったことなのかそれとも参加者の創作なのか。各人の背景を想像するだけでもぞくぞくしてくる。どこかに気づかない仕掛けがあっても驚かない一冊でもある。

所轄 警察アンソロジー

  • 2017/10/16(月) 16:24:48

所轄―警察アンソロジー (ハルキ文庫)
薬丸 岳 渡辺 裕之 柚月 裕子 呉 勝浩 今野 敏
角川春樹事務所
売り上げランキング: 249,154

東池袋署管内で発見された女性の白骨死体。娘が逮捕されたが…(「黄昏」)。警視庁から沖縄県警に移動した与座哲郎は、県人との対応に戸惑いもあり…(「ストレンジャー」)。佐方貞人検事は、米崎西署で逮捕した覚醒剤所持事件に疑問を持ち始め―(「恨みを刻む」)。西成署管内で、ネットに投稿されたビデオクリップのDJが病院に担ぎ込まれ…(「オレキバ」)。臨海署管内で強盗致傷事件が発生。昔の事件とリンクして―(「みぎわ」)。沖縄、大阪、東京など各所轄を舞台にした傑作警察小説アンソロジー。


警察署と言っても、地域によっても場所柄によってもかなり雰囲気が違うようである。そんな各地の所轄署の様子に触れられるのも興味深い。さらに、警察官の階級やら立場やら、果ては、出身や配属理由まで、さまざまなことが絡まった人間関係の面倒くささも垣間見られて興味を惹かれる。だが、犯人に向かう際の執念には、ほかとは比べられないものもあり、警察官魂の熱さも感じられる一冊である。

短編少年

  • 2017/10/07(土) 16:50:40

短編少年 (集英社文庫)
伊坂 幸太郎 あさの あつこ 佐川 光晴 朝井 リョウ 柳 広司 奥田 英朗 山崎 ナオコーラ 小川 糸 石田 衣良
集英社 (2017-05-19)
売り上げランキング: 80,414

人気作家陣が「少年」をキーワードに紡いだ短編作品9本を収録したアンソロジー。家族や友人との関係に悩む繊細な心情や、背伸びするいじらしさなど、少年の魅力がぎゅっと詰まった1冊。


少年がキーワードと聞いただけで、魅力的だと思えてしまうのはどうしてだろう。少女にも少女にしかない魅力があるのだが、少年というものは、さらに純粋で一途で幼くて、背伸びしたがりで、単純明快で、屈折している。おそらく大人になって振り返ると、ばかまるだしで赤面する以外ない年頃なのではないだろうか。そんな少年にも、さまざまなパターンがあり、本作にもそんな彼らがぎゅっと詰まっている。愉しくて、微笑ましくて、きゅんとする一冊である。

恋愛仮免中

  • 2017/09/23(土) 18:21:25

恋愛仮免中 (文春文庫)
奥田 英朗 窪 美澄 荻原 浩 原田 マハ 中江 有里
文藝春秋 (2017-05-10)
売り上げランキング: 126,353

奥田英朗、荻原浩、原田マハ、窪美澄という実力派の直木賞・山本賞作家に、新鋭の中江有里を加えた、豪華執筆陣によるアンソロジー。テーマは〝恋愛〟。

28歳の彩子は、付き合って3年の恋人が相談もなく会社を辞めたことにショックを受ける。女友達は条件のいい男を紹介してくれ、彩子は恋人との別れを考え始めるが……。(奥田英朗「あなたが大好き」)
16歳の僕は、夏を海で過ごすためにばあちゃんの家に来た。夕暮れの砂浜で、その人は子守歌を歌っていた。……とても悲しそうな声で。(「銀紙色のアンタレス」)
1969年、中学生だった僕と彼女は50年後に一緒に宇宙に行く約束をした。その年まであと4年のいま、彼女は病院のベッドの上にいる。(荻原浩「アポロ11号はまだ飛んでいるか」)
生まれも育ちも京都の善田は、半年前に妻を亡くし、会社を追われ、タクシー運転手となった。ある日、ボストンから来た老婦人をタクシーに乗せ京都を案内することに……。
(原田マハ「ドライビング・ミス・アンジー」)
両親が離婚したミサトは、クラブを経営する母親行きつけの美容院のシャンプーボーイと、偶然海の家で会うが……。(中江有里「シャンプー」)


恋愛と言っても、ひと言では表せないほど年代も状況もさまざまである。だが、誰にでも共通しているのは、ままならなさかもしれない。真っ直ぐに向って行ける恋愛であれ、忍ぶ恋であれ、こっそり思うだけの片想いであれ、思うようにはいかない切なさが必ずあるものである。それは、年代も状況も多分関係ない。そして、そのままならなさこそが恋愛の醍醐味とも言えるのではないかと思う。五者五様の恋愛模様を堪能できる一冊である。

惑―まどう―

  • 2017/09/17(日) 16:06:18

惑: まどう
惑: まどう
posted with amazlet at 17.09.17
アミの会(仮) 大崎 梢 加納 朋子 今野 敏 永嶋 恵美 法月 綸太郎 松尾 由美 光原 百合 矢崎 存美
新潮社
売り上げランキング: 298,541

淡い恋心、男か女か、宇宙人が来襲!?火事と焼死体への既視感、そして、人生をあの時からやり直すべきか…。最強の作家集団、四たび集結。全作品書き下ろし。


アミの会(仮)によるアンソロジーである。著者のラインナップは、大崎梢、加納朋子、今野敏、永嶋恵美、法月綸太郎、松尾由美、光原百合、矢崎存美。
ほのぼのテイストあり、ホラーテイストあり、SFチックあり、ファンタジーテイストあり、とバラエティに富んでいて、次はどんなだろうと興味が先へ先へと導かれる。テイストは違えど、人の一生は、日々迷いと惑いの連続なのかもしれないと、改めて気を引き締める心地にさせられる一冊でもある。