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FACTFULNESS*ハンス・ロスリング他、 上杉周作・関美和訳
- 2020/09/29(火) 16:22:23
ここ数十年間、わたしは何千もの人々に、貧困、人口、教育、エネルギーなど世界にまつわる数多くの質問をしてきた医学生、大学教授、科学者、企業の役員、ジャーナリスト、政治家―ほとんどみんなが間違えた。みんなが同じ勘違いをしている。本書は、事実に基づく世界の見方を教え、とんでもない勘違いを観察し、学んだことをまとめた一冊だ。
日頃、どれだけ間違った思いこみを真実だと思って生きているかを、思い知らされるようである。物事を判断する上でのヒントにあふれているとは思うが、いままであまりにも長い間、情報を受け入れ、本能のままに判断してきたわたしには、行動を変化させるのは、なかなか容易ではない気もしてしまう。ただ、以前に比べて、入ってくる情報を鵜呑みにするのではなく、その裏に隠されているものの意図を想像してみようと、一旦立ち止まるようにはなってきているので、一朝一夕には難しくても、少しずつ変容させていくことはできるのかもしれないとも思う。理屈はわかるが、凝り固まった頭には、実践はなかなか難しいと思わされる一冊でもある。
良心をもたない人たち*マーサ・スタウト
- 2017/11/12(日) 07:06:02
草思社
売り上げランキング: 206,830
一見、魅力的で引きつけられるが、身近につきあってみると、うそをついて人を操る、都合が悪いと空涙を流して同情を引き、相手に「自分が悪い」と思わせる、追いつめられると「逆ギレ」して相手を脅しにかかる……そんな人たちがいる。彼らは自分にしか関心がなく、他者への愛情や責任感によって行動が縛られることがない。つまり「良心」をもたないのだ。出世であれ遊び暮らすことであれ、手段を選ばず自分の欲求をみたそうとするので、周囲の人は手ひどいとばっちりを受ける。だが本人は悪びれず、自分こそが被害者だと言いつのる。
本書は、25人に1人いるという「良心のない人」の事例をタイプ別に紹介し、もし彼らにかかわってしまったらどうればいいのか? 事前に見分ける方法はあるのか? そんな疑問にすべて答えてくれる。
まず、サイコパスが25人に一人もいるということに驚かされる。そう言い切れなくても、その傾向が少しでもある人はおそらくもっと大勢いるだろう。極まれにではあるが、まったく理解できない行動をとる人に出会ったこともあり、いま思うと、サイコパス傾向がある人だったのかもしれない。そもそも理解しようとすると、こちらの神経が消耗するだけだということが、本書を読んでよくわかった。被害に遭いたくなければ、義理とか人情とかに縛られずに、ひたすら近づかないようにするしかない。いわゆる「ひとたらし」的要素もあると聞けば、一筋縄ではいかないこともよくわかる。だが、知っておけば対処の仕方も変わってくることは間違いないだろう。興味深い一冊である。
居心地の悪い部屋*岸本佐知子・翻訳
- 2012/04/17(火) 08:20:39
ひよこはなぜ道を渡る*エリザベス・フェラーズ
- 2010/12/15(水) 20:09:17
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旧友のジョンに請われて、彼の屋敷を訪れたトビー・ダイク。屋敷の様子に不審を抱き、邸内に侵入したトビーが目にしたのは、書斎でこと切れている友の姿だった。部屋には弾痕や血痕、争ったあともある。だが、その後判明したジョンの死因は“自然死”だった…?“死体なしの殺人”と“殺人なしの死体”を巡る、切れ味鋭い本格推理。名コンビ『トビー&ジョージ』最後の事件。
誰もいない真っ暗な家にラジオだけが鳴り響く。格闘の跡がうかがえる部屋に弾痕と血痕、そこにあった死体は自然死。なんとも不可思議な事件現場の様子から物語ははじまる。椅子に座ってこと切れていた旧友・ジョンは、何のためにトビーとコンスタンスを呼んだのか。ジョンの妻のリリと使用人たちは一体どこへ行ったのか。山のような謎に、関係者たちの思惑が絡み合い、事件を余計にややこしくし、読者にはラスト近くまで全貌が見えてこない。翻訳ものは相変わらず苦手ではあるが、トビーとジョージの息が合っているのか合っていないのかよく判らないコンビの目のつけどころと推理の過程を愉しめる一冊だった。
パイの物語*ヤン・マーテル
- 2009/11/05(木) 19:29:25
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1977年7月2日。インドのマドラスからカナダのモントリオールへと出航した日本の貨物船ツシマ丸は太平洋上で嵐に巻き込まれ、あえなく沈没した。たった一艘しかない救命ボートに乗り助かったのは、動物たちをつれカナダへ移住する途中だったインドの動物園経営者の息子パイ・パテル16歳。ほかには後足を骨折したシマウマ、オラウータン、ハイエナ、そしてこの世で最も美しく危険な獣ベンガルトラのリチャード・パーカーが一緒だった。広大な海洋にぽつりと浮かぶ命の舟。残されたのはわずかな非常食と水。こうして1人と4頭の凄絶なサバイバル漂流が始まった…。生き残るのは誰か?そして待つ衝撃のラストシーン!!文学史上類を見ない出色の冒険小説。
覚え書きとして
第一部 トロントとポンディシェリ
第二部 太平洋
第三部 メキシコ、トマトラン、ベニート・フワレス診療所
第一部では、物語の主人公ピシン・モリトール・パテル(通称パイ・パテル)の育った環境について語られ、第二部では、沈没した船から救命ボートに乗り移り、リチャード・パーカーと共に耐え忍んだ、227日間の漂流生活について語られる。そして第三部で、奇跡的に助かったパイ・マテルの話を聞く、という構成になっている。
物語のメインとなる漂流物語は、手に汗握るものであり、強靭な精神力と工夫や決断力を興味深く読んだ。そして第三部で、思いもしないことを知らされて面食らうのである。なんということだろうか。
ただ、やはり翻訳ものは苦手で、いささか読むのに苦労した。
空からやってきた魚*アーサー・ビナード
- 2009/09/28(月) 19:57:31
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詩集『釣り上げては』で中原中也賞を受賞した著者の初エッセイ集。物干し竿の売り声を真剣に考える「初めての唄」、鈴虫の鳴き声に耳を澄ませ、その絶妙な間をジャズにたとえる「鈴虫の間、ぼくの六畳間」、日本とアメリカで同じ女性とダブル結婚してしまう「欄外を生きる」、善意から団子虫の落下実験をする「団子虫の落下傘」、日本を訪れた理由を空からやってきた魚になぞらえる表題作「空からやってきた魚」など、ユーモラスなエッセイが52編収められている。
【外国の作家】カテゴリではなく、【ひ】の項目に入れるのが適当か、と悩む作家である。正真正銘アメリカ人なのだが、ときとして日本人よりも日本のあれこれに通じており、興味の幅が広く、しかも深いのである。そして詩人なので、言葉に対する感受性が繊細で柔らかく、新しく知った言葉の受け容れ方が柔軟である。
どのエッセイにも著者の人柄が表れていて、つい頬が緩んでしまうことも多い。日本人にとっても、たくさんの再発見がある一冊である。
日本語ぽこりぽこり*アーサー・ビナード
- 2009/09/17(木) 17:05:11
![]() | 日本語ぽこりぽこり (2005/02/28) アーサー・ビナード 商品詳細を見る |
著者は、アメリカ出身の日本語詩人にして新聞コラムなどの軽妙な文章でも注目を集めるエッセイスト。 日本語にあって英語にない便利な言葉とは? 日本人が起こしがちな誤解のあれこれ、テレビのウソの見抜き方などなど、言葉についての話題から文化・社会問題まで、ユニークな感性とユーモアたっぷりの文章でつづるエッセイ集です。言われてみればなぜ今まで気づかなかったんだろう、この本はそんな発見を私たちに次々と与えてくれるはず。と、同時に、ふだん当たり前だと思っている物事を、今一度立ち止まって見直してみることの大切さに気づかされることでしょう。 田中靖夫さんの、ちょっとシュールで楽しいイラストも満載です。
カテゴリーを思わず迷ってしまう一冊である。一応【外国の作家】に入れたが、【ひ】に入れてもいいくらいである。
母語の英(米)語と日本語とをいったりきたりしながら、言葉を介して理解する日本の、あるいはアメリカの文化や日常の「見過ごされがちだがちょっと面白いこと」にスポットライトを当てている。
日本人でも舌を巻くほどの日本語の使い手である外国人の著者でなければできなかった一冊である。
この町の誰かが*ヒラリー・ウォー
- 2008/03/22(土) 22:10:51
![]() | この町の誰かが (創元推理文庫) (1999/09) ヒラリー ウォー 商品詳細を見る |
クロックフォード―どこにでもありそうな平和で平凡な町。だが、ひとりの少女が殺されたとき、この町の知られざる素顔があらわになる。怒りと悲しみ、疑惑と中傷に焦燥する捜査班。だが、局面を一転させる手がかりはすでに目の前に…!警察小説の巨匠がドキュメンタリー・タッチで描き出す『アメリカの悲劇』の構図。MWAグランドマスター賞受賞第一作。
冒頭から、クロックフォードの住民たちが誰かのインタビューに答える様子が描かれている。インタビュアーが誰なのか、何の目的なのかは明かされていないので、読者は興味をそそられる。恩田陸氏の『Q&A』を思い出させられる。
忌まわしい事件が起きたときに、人々がいかに我が身を第一に考えるかが露骨にわかってしまって哀しくもなるが、当然のこととも思えるのである。それによって第二の犠牲者が出てしまうのは人々の想定外で、そのときになって自分がどれほど酷なことをしたかに気づくのである。
そんな心理描写も興味深く、そしてなによりも、ところどころで自分の言葉をさしはさみ、インタビューの内容をまとめている人物とその目的に思いが及んだときには背筋が寒くなるのである。
AMELIE―アメリ*イポリト・ベルナール
- 2007/05/23(水) 17:16:44
☆☆☆・・ 30万部を超える永遠の名作! アメリ
イポリト ベルナール (2001/10)
リトルモア
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2001年秋、世界中をとりこにしたフランス映画『アメリ』(ジャン=ピエール・ジュネ監督)の小説版です。
読んだ誰もがシアワセになるひとつの物語として着実に増刷を重ね、ついに10刷目!
今や絵本作家としても不動の人気を誇る100%ORANGEによって描かれた愛すべきキャラクターたちも踊る、絵本のようなハッピーでかわいらしいノヴェライズブックです。
・・・
空想の中でひとり遊びをしていた小さな女の子アメリは、そのまま大人になって今はモンマルトルのカフェで働いている。彼女の好きなことはクレーム・ブリュレの焼き目をスプーンで壊すこと、運河の岸で水切りすること、そしてまわりの人々を今よりちょっとだけ幸せにするようないたずらを仕かけること。そんなささやかな人生。ところがある日、スピード写真のコレクター・ニノとの出会いで彼女の生活は大混乱。はたしてアメリとニノの不器用な恋の行方は。
要所要所に差し挟まれる100%オレンジの絵がぴったり。
充分大人の女性のはずのアメリがどうしても小さな女の子にしか見えなくて、それなのにすることは結構大人だったりするギャップにちょっと目が眩むことも。
だが、彼女の工夫を凝らした仕掛けは「いたずら」とひと言で片付けられないくらい愛と茶目っ気にあふれている。
いつまでも変わらないアメリでいてほしい。
ダ・ヴィンチ・コード*ダン・ブラウン 越前敏弥訳
- 2006/06/27(火) 09:38:02
☆☆☆☆・ ルーヴル美術館のソニエール館長が異様な死体で発見された。死体はグランド・ギャラリーに、ダ・ヴィンチの最も有名な素描“ウィトルウィウス的人体図”を模した形で横たわっていた。殺害当夜、館長と会う約束をしていたハーヴァード大学教授ラングドンは、警察より捜査協力を求められる。現場に駆けつけた館長の孫娘で暗号解読官であるソフィーは、一目で祖父が自分にしか分からない暗号を残していることに気付く…。 ダ・ヴィンチ・コード(上)
ダン・ブラウン (2006/03/10)
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ダン・ブラウン (2006/03/10)
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ダン・ブラウン (2006/03/10)
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いやでも映像が思い浮かんでしまうような衝撃的な物語のはじまりである。
撃たれて命尽きるまでのほんの15分か20分の間に、これほど重大で的確な暗号を配したソニエールにまず驚嘆する。それがなければそもそもこの物語りは進みようもなく、古から伝え守られてきた聖杯の秘密も(一般には)誰に知られることもなく秘密のままでありつづけることになったのだろうから。
《最後の晩餐》の謎を解き明かす場面では、そのあまりにも明らかなのに思ってもみなかった事実に総毛立ち、何度も巻頭の写真に戻って見入ってしまった。
そして、数々解き明かされるアナグラム。日本語ではこうはいかなかっただろうと思いつつも ラングドンやソフィーと興奮を共にしたのだった。
歴史は勝者によって書き換えられるもの、というのが恐ろしくもあり印象的である。
星の王子さま*池澤夏樹訳
- 2005/09/17(土) 07:56:11
☆☆☆☆・
サン=テグジュペリの Le Petit Prince の新訳。
この作品の新訳に、最初に訳した内藤濯氏の『星の王子さま』というタイトルをそのままつけることについては論争もあるようだが、≪訳者として≫で池澤氏ご自身が書いておられるように、原題直訳の『小さな王子さま』では伝えきれないものが『星の王子さま』には篭められており、これ以外の邦題は考えられない。わたしもまったくその通りだと思う。
内藤濯氏訳の『星の王子さま』を読んだのは、まだ小学生の頃だったので、忘れていることも多かったこともあるが、初読ではただ風景を見えるままに追っていたのだということを思わされた。目に見える風景の底に流れる哲学的とさえも言えるあれこれを今回は愉しむことができ、こんなにも悲しい物語だったかという思いを強くした。
さまざまな年代なりに、さまざまな愉しみ方のできる一冊である。
招かれざる客たちのビュッフェ*クリスチアナ・ブランド
- 2005/08/13(土) 14:00:07
☆☆☆・・
北村薫氏ご推薦の一冊。
英国ミステリ史上、ひときわ異彩を放つ重鎮ブランド。
本書には、その独特の調理法にもとづく16の逸品を納めた。
コックリル警部登場の重厚な本格物「婚姻飛翔」、
スリルに満ちた謎解きゲームの顛末を描く名作「ジェミニー・クリケット事件」、
あまりにもブラックなクリスマス・ストーリー「この家に祝福あれ」など、
ミステリの真髄を伝える傑作短編集。 (文庫裏表紙より)
ストーリーやトリックや謎解きはおもしろいのだが、やはり翻訳物は苦手である。
独特の言い回しや言葉遣いの回りくどさ故に、文章がすんなりと頭に入ってきてくれないのだ。
もったいないことなのかもしれないが、仕方がない。
短編集だったのが幸いかもしれない。
翻訳物が得意な方には興味深い作品集なのだろう。
停電の夜に*ジュンパ・ラヒリ
- 2005/05/17(火) 21:18:19
☆☆☆・・
ろうそくの灯されたキッチンで、停電の夜ごと、
秘密を打ちあけあう若い夫婦。
病院での通訳を本業とするタクシー運転手の、ささやかな「意訳」。
ボストンとカルカッタ、はるかな二都を舞台に、
遠近法どおりにはゆかないひとの心を、細密画さながらの筆致で描きだす。
ピュリツァー賞、O・ヘンリー賞、PEN/ヘミングウェイ賞ほか独占。
インド系新人作家の鮮烈なデビュー短編集。
(単行本見返しより)
言えなかったこと。
言ってはいけないこと。
と、裏表紙にはある。
近しい関係にあっても遠く感じること、言えないこと、言わなかったこと、言ってはいけないこと、言わなければいけなかったことは、おそらく誰にでもあるだろう。
ラヒリの描く世界は、インド系の移民であるということを脇においては語れない事々だと思う。そして同時に、どこの国でも、どんな境遇の人々にも当てはまることでもあるのだ。
生きていくということは、予想通りになることや、理想的であることとは対極にあって、哀しみや苦しみ、不条理に溢れているが、そんな中にあっても、胸を熱くすることに囲まれてもいるのだ、という想いがじんわりと染みてくるようだ。
チョコレート・アンダーグラウンド*アレックス・シアラー
- 2005/05/10(火) 21:00:27
☆☆☆☆・
児童書です。
本自体がチョコレート色でできていて、文字までみんなチョコレート色なのです。分厚いチョコバーみたいに。
健全健康党が政権をとった途端、チョコレートや甘いものが禁止され、国中からチョコレートがなくなってしまいます。
なぜ支持する人が少ない健全健康党が政権の座に着いてしまったかというと、誰もが「自分が投票に行かなくても、他の人がちゃんとした政党に投票してくれるはず」と思って投票に行かなかったからなのでした。
でも禁止されれば闇で扱われるのが世の常。この物語の主役、スマッジャーとハントリーも周りの信用できる大人を巻き込んで地下にチョコレートバーを作るのです。
政府のチョコレート狩りは激しさを増し、人々は抑圧されていきます。
スマッジャーやハントリーや チョコレートを忘れられない人々はどうなるのか、チョコレートは永遠にこの世から消えてしまうのか、最後まで息もつかずにページを捲ってしまいます。
最後に、訳者の金原瑞人さんのあとがきの一部を載せておきます。
「チョコレートが禁止されるなんて、そんなばかな」
と思っている人は、この<チョコレート>を<自由>と
置き換えてみてほしい。すると、ぞっとしないだろうか。
どうせ選挙に行ったって、結果は変わりはしないんだからといって、
無責任なことを言っているうちに、思いがけない政府が誕生するかもしれない。
フランシスのいえで*ラッセル・ホーバン
- 2005/03/10(木) 13:51:54
☆☆☆☆・
フランシスのいえで
リリアン・ホーバン=え まつおか きょうこ=やく
くまの女の子フランシスが主人公の絵本です。
フランシスはとってもかわいい家出をします。
そしてその家出は、ものすご~く意味のある家出だったのでした。
フランシスは、とてもお姉さんらしくて
家族のみんなが大好きだけれど
まだ甘えたい女の子なのでした。
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