聞く力*阿川佐和子

  • 2013/01/23(水) 16:57:58

聞く力―心をひらく35のヒント (文春新書)聞く力―心をひらく35のヒント (文春新書)
(2012/01)
阿川 佐和子

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頑固オヤジから普通の小学生まで、つい本音を語ってしまうのはなぜか。インタビューが苦手だったアガワが、1000人ちかい出会い、30回以上のお見合いで掴んだコミュニケーション術を初めて披露する―。


多くのレビューで見かけることだが、タイトルから想像する内容とは少しばかり違っているように思う。そして、このタイトルだからこそ手に取る人が多かったのだろうな、とも思う。人の話を聞くことの大切さは、――自分が苦手だからこそ――とてもよくわかる。聞き上手には心底あこがれるし、少しでも近づきたいと日ごろから思っている。だが、本書は聞き方の指南書というわけではなく、著者のインタビュー時の心構えや、成功あるいは失敗例とその反省、といったものである。なので、すべての場合に当てはまるものではないかもしれないが、人の話を聞く際の心構えと臨み方のような点で参考になることは多い。それよりなにより、著者がインタビューするゲストとのエピソードが面白いので、インタビューエッセイと思って読めばいいのだと思う。改めて聞き上手になりたいと思わされる一冊である。

おいしいおしゃべり*阿川佐和子

  • 2008/07/24(木) 17:19:44

おいしいおしゃべりおいしいおしゃべり
(1996/11)
阿川 佐和子

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楽しい! 元気! 時には深夜の台所で冷蔵庫を覗いて、ひとりニンマリ。かと思うと台湾で小篭包に舌つづみ。う~ん、極楽、極楽、誰にも誉められない至福の時…。ひとり暮らしの楽しみにあふれた一冊。


タイトルから想像すると食べ物に関するあれこれのようだが、それだけではない。家族とすごした時代の暮らしの端々のこと、ワシントン暮らしのあれこれ、友人たちとの愉しいひと時のこと、そしてもちろんおいしい話も。登場する食べ物も、決して庶民の手の届かない高級なものではなく、真夜中に冷蔵庫を物色して食べる有り合わせのものや季節感を感じるものなど、つい食べたくなってしまいそうである。
まさに、おいしいおしゃべりを堪能したような一冊である。

すずめのほっぺはなに色ですか?*阿川佐和子 編

  • 2008/01/04(金) 10:20:04

教えて!gooの本 すずめのほっぺはなに色ですか? 阿川佐和子編????教えて!gooの本教えて!gooの本 すずめのほっぺはなに色ですか? 阿川佐和子編????教えて!gooの本
(2006/06/15)
阿川 佐和子

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ポータルサイトの人気コーナー、質問総数約200万件から25の面白Q&Aを厳選。阿川さんに全部ぶつけてみました。「ふむふむ、へえ」のアガワ超絶見解が続出! Q 電車の乗務員が仕事中どうしても便所にいきたくなったら?/Q いつまで「おねえさん」?いつから「おばさん」?/Q プラトニックでも不倫ですか?/Q 「美人は3日で飽きる」と申しますが、本当でしょうか?/Q 男の人にお金を払ってもらう時、どこにいたらいい?/奈良時代の日本人と私は「話し言葉」で会話できますか?/Q 「自分探し」で、見つかった人いますか?/Q 飛行機の座席でB列F列がないのはなぜ?


「教えて!goo」のQ&Aを通して阿川さんの一面を知る一冊、といった趣である。
Q&A自体は、「教えて!goo」のサイト内ですでに完結しているので、その内容を肴にした気楽なおしゃべりとでもいった雰囲気である。
要所要所に差し挟まれたフジモトマサル氏による四コマ漫画が、ずばり的を射ていて痛快である。

サワコの和*阿川佐和子

  • 2007/09/30(日) 16:38:43


サワコの和サワコの和
(2004/03)
阿川 佐和子

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最近、「ニッポン」が愛しくて。まったく日本には腹が立つ。なのに歳を重ねるにつれて、じわじわ好きになる。なぜだろう?そんな埒のあかない「愛」を綴る、アガワの最新エッセイ集。
口癖、占い好き、富士山信仰、季節の先取り、結婚式、根回し会食、年中行事、ユーミンの歌詞、着物、招福信仰、貞操観念、武士道・・・・・などなど。


文句をつけつつ、若いころの自分を振り返りつつ、そして外国や外国人と比べながら、日本のよさをじわじわ感じている様子が伝わってきて、読んでいるこちらもいつしか和み、思わず日本を見直してしまう一冊である。

ウメ子*阿川佐和子

  • 2006/12/03(日) 17:06:27

☆☆☆・・

ウメ子 ウメ子
阿川 佐和子 (1998/12)
小学館

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ウメ子は変わっている。ウメ子はふつうの子とちがう。初めて会った日から、みよはずっとそう思ってきた。ロビンフッドのような服装に、勇敢な行動。みよは、ウメ子の魅力に夢中になった。そんなある日、謎の紙芝居屋さんが現れ、行方不明だったウメ子の父さんの居場所が・・・。人と人が共感で結びついていたあのころ。誰もが貧乏で、さげすみもひがみも感じさせなかったあの時代。人間関係のむずかしい現代から、懐旧の世界に導かれる。人気エッセイストの阿川佐知和子さんが子ども時代の経験に想を得た、初の長編小説。坪田譲治文学賞受賞作品。


幼稚園に通うみよにとって、ある日突然転園してきたウメ子は その初日から気になる存在だった。ほかの子どもたちとは違う何かを感じ取ったのだった。一風変わった個性的な服装も、「イヤ」とはっきり言えるしっかりした自分を持った堂々とした態度も、笑うと片頬にできる可愛らしいえくぼも、なにもかもがみよの心を惹きつけたのだった。
ウメ子と過ごす毎日はいままでと違ってとても愉しく、いろいろなことを教えてもらいながら 一生の友だちだと思い定めていたのだった。
そんなある日、離れて暮らしている両親のけんかする姿に耐えられなくなりサーカスの綱渡りのスタンドに上ったウメ子は、バランスを崩して落ち 瀕死の怪我を負い、完全に治すために遠くの大病院へ移り、みよたちの前から姿を消してしまうのだったが...。

子どもたちが生きにくい現代だからこそ、ウメ子とみよのありようが輝いて見える。そして彼女たちの周りの大人たちの態度にも毅然とした温かみのようなものが感じられて、大人のひとりとして反省させられもする。みよの両親のわが子を尊重する姿勢、園長先生のじっくり話を聞き、子どもを信じて頭ごなしに決めつけない大きな見守りの姿勢。どんな世の中になっても変わらずに大切にしなくてはいけないことを思い出させてもらった気がする。

屋上のあるアパート*阿川佐和子

  • 2006/11/10(金) 17:25:51

☆☆☆・・

屋上のあるアパート 屋上のあるアパート
阿川 佐和子 (2003/01)
講談社

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あなたはイヌ派? それともネコ派?
ちょっぴりほろ苦いラブコメディ

麻子は情けなくなってきた。どうして自分は何をやってもうまくいかないのか。結婚も仕事も、一人暮らしすらまともにできない。そんなに無能なのだろうか。親が心配してくれる気持がわからないではない。だからこそ、出なければいけないのだ。今、自立しなかったら、きっと生涯、大人になれないだろう。――(本文より)


桂木麻子は30歳を目前にして、一人暮らしをはじめた。なぜかというと、勤めていた編集社が潰れて失業したからだ。このまま両親の元にいたら何者にもなれない、という情けなさが背中を押したのかもしれない。
二階の庇のところで二進も三進もいかなくなっている猫のいるアパート、屋上のあるアパートを麻子は自分の城に決め、訳あり気な様子でロンドンから帰国している幼馴染の由香を泊め、隣人の気さくで明るいマキちゃんにこれからのことを占ってもらったりして 一人暮らしをはじめたのだった。そんなとき、元の職場の社長が仕事を紹介してくれて・・・・・。

家族、恋愛、仕事、そして日々の暮らし。取り立てて不満があるわけではないが 何か物足りない。特に情熱的になれるわけでもないが なんとなく好ましい。これから自分がどうなっていくのか、どうなりたいのか、大人になりきれてはいないが若くもない 微妙な揺れを抱えた一人の女性がとても自然に描かれていて好感が持てる一冊だった。

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空耳アワワ*阿川佐和子

  • 2006/09/10(日) 17:18:19

☆☆☆・・

空耳アワワ 空耳アワワ
阿川 佐和子 (2005/03/25)
中央公論新社

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オンナの現実胸に秘め、懲りないアガワが今日も行く。合言葉は「ごめんあそばせ」。そんなことだってあんなことだって包み隠さず書きますわよ。読めば元気がでる痛快エッセイ好評パート2。


1998年3月から12月まで、婦人公論で連載されたエッセイ『ああだこうだ』全82編のうちの後半の42編を収録したものだそうである。ちなみに前半の42編は未読だが、『トゲトゲの気持ち』に収録されている。

女とオバサンとエイジングを基本テーマにして...とあとがきにあるように、女として年を重ねてこられた著者の身の回りのあれこれが痛快に語られていて、ほぼ同世代のわたしとしては、うなずきながら、あるいはまだまだこれほどではないぞ とほっとしながら 楽しいひとときを過ごさせていただいた。