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言い訳だらけの人生*平安寿子

  • 2016/01/20(水) 17:06:09

言い訳だらけの人生
言い訳だらけの人生
posted with amazlet at 16.01.20
平 安寿子
光文社
売り上げランキング: 162,291

五十にして天命を知る? 中学時代にあれに嵌まった男に贈るバイブル的小説!
五十歳を目前にした男三人。
家庭の危機、会社の不安、やり場のない不満。
あるじいさんの死から秘密の場所で遊んだ記憶を呼び起こした三人は、中学生時代に嵌まったアニメ・漫画から得た、ささやかな挟持を思い出すのだが……。


中学の同級生と、たまたまひと夏を一緒に過ごした近所の二つ年下の少年。五十歳を目前にして、あの夏のひとときの舞台を提供してくれた徳市じいさんの弔いをするために久しぶりに三人で集まることになるのである。それぞれ現在の境遇も家族構成も、家族のなかでの処遇も違う男たちだが、その昔、ガンダムにはまり、他愛のないことで大笑いし、転げまわって遊んだ日々は、忘れがたいものとして胸の中にあり続けているのである。男と女の行動原理の違いなども、面白おかしく描かれていて、家庭の円満には忍耐や駆け引きがどれほど大切かも教えてくれる。なんだかんだ言い訳をしたり愚痴ったりしても、胸のなかに宝物があれば、また一歩前へと進めるのだろう。厳しいながらほのぼのとさせてくれる一冊である。

幸せ嫌い*平安寿子

  • 2015/04/08(水) 16:53:16

幸せ嫌い幸せ嫌い
(2015/02/26)
平 安寿子

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結婚欲満々の麻美は、そこそこモテる人生を送ってきた。しかしエリート社員との婚約破棄、さらにはハリウッドスター似の男による結婚詐欺に遭い、未婚のまま三十路を迎える。仕事も失い意気消沈の麻美は、母の又従姉妹の紹介により結婚相談所でアルバイトを始めるが、やってくる会員は、性格に難を抱えた“結婚不可人種”ばかりだった。他人の婚活を間近で見るうちに、麻美の結婚観にも変化が訪れ―。“結婚”の見方がきっと変わる痛快長編!


結婚相談所のスタッフになることで、「人のふり見て我がふり直す」的気づきを得るという、ひと味変わった婚活物語である。登場人物たちが、こと結婚に関してはイタイほどの勘違い人種で、しかもかなりの人に思い当たることがありそうな面々なのが、身につまされるところもあって、完全に他人事として読み過ごせない気にさせてしまうところが巧い。初めはインチキ相談所の匂いぷんぷんだと思っていたが、読み終えると印象が変わってくるのも興味深い。克子所長にやられたか!?面白い一冊だった。

レッツゴー・ばーさん!*平安寿子

  • 2015/01/07(水) 07:09:59

レッツゴー・ばーさん! (単行本)レッツゴー・ばーさん! (単行本)
(2014/12/08)
平 安寿子

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老化も含めて60歳は自由だ! そう思えば将来(不安はゼロではない)もどーんと受け止められる。人生をきれいに生き尽くせるかは50代が勝負! ユーモアあふれる短編連作。


長寿記録が更新され続ける昨今、老後と呼ばれる時代をどう生きるかは、誰にとっても見過ごせない一大事である。年々、日々、刻々と失われゆく体力・筋力をいかにして我が身に繋ぎとめ、衰えを最小限に食い止めるか。はたまた身ぎれいなばーさんになるためにはどうすればいいのか。物語の主人公、東西文子さんと一緒に読者もあーでもないこーでもないと考えることになる。文子さんと同年代の著者のエッセーかと思ってしまうような悩みのあれこれで、ほぼ同年代の自分にも身につまされる。じたばたもがきながらも、なかなかいいじゃないかと思える老後を送りたいものだと思わされる一冊である。

オバさんになっても抱きしめたい*平安寿子

  • 2014/04/03(木) 12:50:21

オバさんになっても抱きしめたいオバさんになっても抱きしめたい
(2014/03/11)
平安寿子

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ビートルズと一人旅を愛する地味系OL・美結(28)にとって、バブルを引きずるお局主任・里佳子(45)は目の上のたんこぶ。能天気なお嬢様で物欲の塊、すぐ「私が若い頃は~」と説教してくるのだ。時代が良かっただけでしょ!我々若者はバブルの犠牲者なのよ!大っ嫌いなのについ見ちゃう。どうして気になっちゃうんだろう?バブル女がムカつくのは、私ができないことを軽々やってのけるからかもしれない。あの女にイライラするのはどうして?ジェネレーション・バトルを描いた痛快長編!


どちらの世代からもずれてはいるが、どちらの言い分もわかる気がする。そして、どんな時代に生きて、どんな価値観のなかで育ったとしても、その場その場の悩みは尽きないものなのだ、というのが実感である。彼女たちを見ていても、どちらの世代もそれなりにしあわせそうで、抱きしめたくなってしまうのである。あしたからの毎日ががらりと変わることはなくとも、自分の視線の角度が少し変わることで、多少なりとも景色が明るく変わればいいな、と思わされる一冊である。

こんなわたしで、ごめんなさい*平安寿子

  • 2013/08/05(月) 16:40:38

こんなわたしで、ごめんなさいこんなわたしで、ごめんなさい
(2013/07/11)
平 安寿子

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婚活を放棄したOL、対人恐怖症の美人、男性不信の<巨乳>女、フリフリ・ファッションおばさんetc.etc……。
欠点や弱点、悪い癖を自分から引きはがせずに、あがく女たちの悲喜こもごもを、クスクス、ほろりと描きだす。
「婚活の外へ」「どうか小さな幸せを」「イガイガにチョコがけするのも年の功」「自然の法則に従って」
「じれったい美女」「カワイイ・イズ・グレート! 」「こんなわたしで、ごめんなさい」の全7編を収録。
ユーモラスでシニカルな「平節」炸裂の傑作コメディ短編集!
「そんなあなたを許します」
と誰かが言ってくれるまで、先は長いぞ、頑張ろう。


命にかかわる悩みではないものの、悩める本人にとっては大問題。傍から見るとどうしてそんなことで…、と思えるようなことも、当事者には死活問題であったりもするのだ。至って真剣な本人を、読者という客観的な目で眺めるのが何とも言えず快感でもある。いざ自分の身に降りかかったら、主人公たちと同じように悩みもがくのだろうことを、お気楽に眺められるのも一興である。まさにクスクス、ほろりの一冊である。

心配しないで、モンスター*平安寿子

  • 2013/04/11(木) 21:17:41

心配しないで、モンスター心配しないで、モンスター
(2013/02/27)
平 安寿子

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宇宙人? モンスター? それでもいいよ。 そういってくれる人は、きっといる。

下で何が起こっていても超然としている丘の上の馬鹿のように老いたいのに、結局じたばたしてしまう金森カナエ(50)。「舟唄」をテキストに不倫を楽しんでいる、桑原カオル(32)。彼はスーパーギタリスト。10コ下のストリート・ミュージシャンだけど。徳永早紀子(33)。パン屋の女主人にコンサートチケットを渡したい駐車場係員、楠本英智(69)。ピンクレディーのコスプレにはまってしまった、落合光弘(26)----。
……さえない毎日にうんざりして、うまくやれない自分にがっかりして、孤独や不安に苛まれてどんよりする、そんなときこそ、鳴らせ、自分のテーマソングを!
9つの音楽に乗って、少しだけ前に進む9人の物語。シニカルでありながら温かく、たくましい。今回の平節は、「どれもラブソングを1曲聞いたようで、実に心地よい」(池上冬樹氏)!


「丘の上の馬鹿になりたい」 「わけあって、舟唄」 「黒魔術の女とお呼び」 「夢路はどこにあるの」 「夕星に歌う」 「UFOに乗ってモンスターが行くぞ」 「わたしだって、いつかはプリキュア」 「真夏の果実はかじりかけ」 「心配しないでベイビー、やっていけるから」

登場人物がバトンタッチする形のゆるい連作である。だが、だれが主人公になったとしても、何かしらの悩みや屈託があるわけで、そんなあれこれを胸に秘め、日々を生きて――あるいは闘って――いるのである。そこに寄り添う一曲があり、折れそうなときによりどころにする一曲があれば、なんとかあしたもやっていけそうな気持になるのである。他人と比べることなどない、自分がいいと思った道を、自分なりのペースで歩いていけばいいのだ、と――半分開き直るような勢いであっても――思わせてくれる一冊である。

コーヒーもう一杯*平安寿子

  • 2011/12/19(月) 18:49:56

コーヒーもう一杯コーヒーもう一杯
(2011/10)
平 安寿子

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結婚するつもりだった恋人にふられ、会社では大失敗。人生のピンチに陥った32歳の未紀は、勢いでカフェを開くことになった。経験もスキルもなし、地道に働いて貯めたお金を全部はたき、借金までして資金繰りに奔走。食品衛生責任者の養成講習会を受け、物件を探して改装し、食器や椅子や備品を集めて、メニュー作り。次々難題を片づけて、なんとかオープンしたけれど…。失敗したって大丈夫!この本を読めばあなたも自分のお店を持ちたくなります!お店経営の実用情報も有り。お役立ち小説。


いってみれば、カフェオープンを決めてから廃業するまでの顛末記、という一冊である。内装デザイン会社に勤めて、失敗例は嫌というほど見ているにもかかわらず、いざ自分のこととなるとなかなか思惑通りには行かないものである。甘さを指摘する人もいれば、いい顔だけ見せて素通りしていく人もいる。いまさらながら現実の厳しさを思い知らされる未紀である。オープンまでは、読者も未紀と一緒にわくわくしながらプランを練り、明るいあしたを夢見るが、蓋を開けてみれば、当初掲げた理想はなし崩し的に妥協点に落ち着き、目的さえも見失って心もからだもぼろぼろになっていく姿にこちらも意気消沈するのである。思わずがんばれ、と励ましたくなるが、撤退するなら早く決断するが吉、というアドバイスにも、なるほどと頷けるのである。重荷を下ろした未紀の次の道が、彼女の生きる道でありますように、と祈りつつ見守りたくなる一冊である。

しょうがない人*平安寿子

  • 2011/06/17(金) 17:15:50

しょうがない人しょうがない人
(2011/05)
平 安寿子

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ネットショップ「スマイル・スマイル」のパート従業員・河埜日向子は、夫と中学生の娘がいる43歳の主婦。社長にして親友の渚左や、パート仲間と盛り上がる話題は、今まで出会った「しょうがない人」たち。―仕事、結婚、不倫、見栄、子育て、心の癒し、老後、財産などをめぐり、常連客や商売相手から、親戚、家族に至るまで、「私の事情」を盾に迫る人々を、著者ならではの軽妙なタッチとユーモア溢れる筆致で描く。


「「はいはい、あんたはエライ」」 「結婚にはつきもの」 「ドラマチックがとまらない」 「思春期モンスター」 「狸男に未来はあるか」 「スピ様、お願い」 「普通にお家騒動」「厄介な荷物」 「世界で一番しょうがない人」

要するに、日向子の周りのさまざまなしょうがない人の愚痴話である。日向子はそんなことは思ってもいないだろうが、日向子自身も実はしょうがない人のひとりのように見える。そして、日向子や「スマイル・スマイル」の社長やパート仲間の愚痴に、そうそうそうなのよ、と何度も深くうなずく自分自身も問答無用でしょうがない人の仲間入りであることを思い知らされるという仕組み(?)にもなっている。あーだこーだと愚痴をいい自分に言い訳をしながらなんとか日々をこなし、人間関係を捌いて生きていくのが人生というものなのよ、とまるで自分の愚痴を思い切り聞いてもらったような心地になる一冊である。

人生の使い方*平安寿子

  • 2011/04/13(水) 17:09:16

人生の使い方人生の使い方
(2010/10/14)
平 安寿子

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「あなたには趣味って、ないの」。妻の一言から始まった中年夫婦の趣味探し。スポーツジムにカルチャーセンターの講座めぐり、自分にぴったりの趣味はいずこに。そんな中、ある異変が……。趣味探しを通じて、新たな生き方を見つける夫婦の姿をユーモラスかつシリアスに描く長編小説。


他人事だと思って読むとクスリと笑ってしまうが、まったく他人事などではないのである。おそらく世間の多くの夫婦が同じようなことで悩み、あれこれと試行錯誤してきたのだろうと思われる。介護問題や自らの健康問題を絡めながら、定年後の夫の、妻の、そして夫婦の暮らし方を考えさせられる。ユーモラスながら身につまされるシリアスさを含んだ一冊である。

おじさんとおばさん*平安寿子

  • 2010/06/28(月) 21:37:01

おじさんとおばさんおじさんとおばさん
(2010/04/07)
平 安寿子

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ひさかたぶりの同窓会に集まった男女たち。みんなもうおじさんとおばさんで、体力気力は落ち気味、介護や子供たちの就職にと心配の種もつきない。しかし、初恋の人に会えば胸がきゅんとし、同時代のテレビ番組、漫画、流行歌を思い出すと懐かしさに気持ちが温かくなる。幾つか新たな同級生カップルもできたが、その恋の行方は?熟年こその「希望」を求める50歳を過ぎた人々に、愛をこめて贈る同窓会小説。


  第一話  愛のプレリュード
  第二話  男の子女の子
  第三話  プレイバックPart2
  第四話  愛なき世界
  第五話  HELP!
  第六話  希望


50代も後半になれば、それぞれに立場上や健康上の問題を抱えるようになるのは当然である。そんなさまざまな屈託を抱えた六年三組の元同級生が四十年以上の時を経て再会した。駆け引きや損得勘定も歳相応に上手くなったが、同級生というのは浮世の人間関係とはいささか違う近しさがある。そこで純情が蘇えったりもするのである。本作に自分を重ねる対象は残念ながら見あたらなかったが、自分とダブらせる読者もおそらく多いことだろう。各章にこのタイトルがつけられた意味が第六話で判る。還暦を目の前にして、力いっぱい歌うのだ!

神様のすること*平安寿子

  • 2010/03/30(火) 16:43:30

神様のすること神様のすること
(2010/01)
平 安寿子

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物語を書くことにしか情熱が持てない安寿子が、40歳間近で願ったことを、神様は100パーセント聞いてくれた。願いが叶うまでの、長い長い物語。


著者の介護体験の実際やときどきの想い、そのときになってみて初めてわかる事々、人それぞれの生き様、死に様。ある程度年齢を重ねている者にとっては、身につまされるようなあれこれが、著者独特の筆致で語られている。ある時は笑い飛ばすように、またある時は自虐的に。変にじめじめと湿っぽくないので、誰にでも受け容れられる一冊だと思うが、詰め込まれている内容は、並大抵ではないのだろうと思わせられもする。

ぬるい男と浮いてる女*平安寿子

  • 2010/01/19(火) 16:45:19

ぬるい男と浮いてる女ぬるい男と浮いてる女
(2009/10)
平 安寿子

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草食系男子、“アラ還”おひとりさま、不思議ちゃん女子…こういうヘンな人たち、いますよね。見てるだけなら面白い、でも近くにいるとちょっと困る。


「長い目で見て」 「ブルーブラックな彼女」 「滅亡に向かって」 「浮いてる女」 「ぬるい男」 「えれくとり子」

たしかに、あまり身近にいると面倒が多いかもしれない主人公たちではある。だが、なぜか憎めない。彼らはみな、その人らしさで成り立っており、意識するとしないとに関わらず、その人なりの規範に沿って生きているように見える。悪意はなく、世間に大きな害をなすこともない。人と同じでなくともいいじゃないか、と思わせてくれる人たちなのである。居心地のいい読書タイムを与えてくれる一冊だった。

さよならの扉*平安寿子

  • 2009/06/09(火) 17:24:26

さよならの扉さよならの扉
(2009/03)
平 安寿子

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彼は逝ってしまったけれどわたしとあなたは、ここにいる。社会経験まるでなしの本妻(48歳)と、デキる独身OLにして夫の愛人(45歳)が、夫の死をきっかけに対面。そんな女ふたりが織りなす奇妙な交流を、一滴の涙を添えてユーモラスに描く。


癌を宣告され、治療を拒んで53歳で逝った夫。死を目前にして、夫は5年間続いた愛人の存在と電話番号を妻に教えた。そして夫が息を引き取るまさにその時、妻は愛人に電話で夫の死を伝えたのだった。
そんな状況で愛人の存在を妻に知らせる夫の真意も、愛人に執拗に連絡を取り、友だちになりたいと言い続ける妻の心理も、どちらも理解できないし、共感もできないのだが、夫も妻も愛人も、本人たちさえも自覚していないであろうなにかを共有しているように感じられて、普通に考えれば気持ちのいいものではない妻の行動をも責める気持ちにはなれないのだった。死んでしまえばなんでも許されるとは決して思わないが、先に旅立っていった人が確かに自分たちに残したものを想うことは、許すとか許さないとか、憎むとか愛するとかいうこととは別のなにかであるような気もするのである。
なんとなくしみじみとさせられる一冊だった。

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幸せになっちゃ、おしまい*平安寿子

  • 2009/04/01(水) 10:32:29

幸せになっちゃ、おしまい幸せになっちゃ、おしまい
(2009/01/22)
平 安寿子

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おとぎ話の決まり文句はみんな嘘っぱち。ほんとうの人生は「めでたしめでたし」では終わらない!みなさん、絵に書いたような幸せを求めてはいませんか? 現実は、おとぎ話のように、「めでたしめでたし」では終わりません。そして、ハッピーな一幕があったとしても、その後の人生はまだまだ続くのです。
本書は、若くて元気な女子たちの後半戦が、やがてどうなっていくのかを教えてくれる一冊であり、何かを失ってこそ手に入れられるものがあることを、先輩女子の著者がナビゲートしてくれます。それを知っているのと知っていないのでは、大違い。この本を読んで、これからの人生への心構えができた人は、きっと快適な生活を手に入れられるはず。今日も頑張るあなたへお薦めのエッセイ集です。


若さだけに価値がある、と思われがちな世の中であり、人々もそう思いがちであるが、歳を重ねてオバサン(敢えて女性限定で言わせていただけば)になるのも乙なものよ、というエッセイである。
著者と同じオバサンであるわたしには、うなずくことも多くある。だが、歳の取り方ほど、個人差があるものもないのではないか、ともまた思うのである。一女性の歳の重ね方として参考にしながら、それぞれが自分なりに描いたオバサン像に近づくべく、若い日々をすごせればいいのだろうな、と思う。

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恋愛嫌い*平安寿子

  • 2008/12/28(日) 16:27:19

恋愛嫌い恋愛嫌い
(2008/10)
平 安寿子

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女子の痛快な本音炸裂の「アンチ恋愛」小説
「諦めるのは何より上手」「感情が足りないと言われる」「前向きという言葉が嫌い」「いざとなると尻込みする」等、恋が苦手な女性達を描いた、痛いほどリアルでじんわりと勇気をくれる連作短編集。


ランチタイムに相席になったことで知り合った、職場も年齢も違う三人の女性、鈴江、喜世美、翔子の本音の物語である。ただ、恋愛嫌いというよりも、恋愛が苦手という感じではある。
結構共感するところも多く、三人それぞれの自分らしさを損なわずにしあわせになってほしいものだと、思わず願ってしまう。

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