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二十三階の夜*曽野綾子

  • 2004/12/15(水) 08:10:48

☆☆☆・・


 その日、見知らぬ男がやって来て、神父に告げた。
 「私は飛行機に爆弾をしかけた」
 フランスの田舎町で出逢った一人の農夫。
 元神父であった男の過酷な試練とは――。
 人生の光と闇を見据える魂の物語十篇。

                           (帯より)

小説家である私が旅先で見聞きしたこと、もらった手紙、などという形で綴られる十の物語。

光は、闇があるからこそその輝きを際立たせ、闇もまた、光があるゆえに暗く昏く沈むのだろう。
人生に於いてもおそらくそれは同様なのである。人は 輝きの陰の闇に目を塞いでは生きられないのである。