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アロワナを愛した容疑者*大倉崇裕

  • 2019/07/29(月) 16:45:35

アロワナを愛した容疑者 警視庁いきもの係
大倉 崇裕
講談社
売り上げランキング: 64,927

連ドラ化もされた大人気「警視庁いきもの係」シリーズ、待望の第5弾!
「タカを愛した容疑者」「アロワナを愛した容疑者」「ランを愛した容疑者」の3作品を収録。

さらに「アロワナを愛した容疑者」では、大好評「福家警部補」シリーズの主役・福家警部補と警視庁いきもの係の薄、須藤が夢の共演! このコラボは見逃せない!!


登場人物像が、すっかりドラマに引きずられている。映像のパワーはものすごい。もうたぶん、著者ご自身も、その設定で書いていらっしゃるのではないかという気もしてしまう。薄巡査は、相変わらず天然の頓珍漢ぶりを発揮し、須藤はずいぶん彼女の扱いに慣れ、ほとんどのことには動じなくなっているのがおかしくて、つい苦笑してしまうが、信頼関係も築けていてなかなかいい凸凹コンビである。薄巡査にそのつもりがあるのかないのかはよくわからないが、結果として事件を解決に導いているので、「いきもの係」の知名度も信頼度も少しずつ増してきているのが読者としてもうれしいところである。次はどんな生き物が登場するか、愉しみでもあるシリーズである。

夢見る帝国図書館*中島京子

  • 2019/07/27(土) 16:49:41

夢見る帝国図書館
夢見る帝国図書館
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中島 京子
文藝春秋
売り上げランキング: 2,415

「図書館が主人公の小説を書いてみるっていうのはどう?」
作家の〈わたし〉は年上の友人・喜和子さんにそう提案され、帝国図書館の歴史をひもとく小説を書き始める。もし、図書館に心があったなら――資金難に悩まされながら必至に蔵書を増やし守ろうとする司書たち(のちに永井荷風の父となる久一郎もその一人)の悪戦苦闘を、読書に通ってくる樋口一葉の可憐な佇まいを、友との決別の場に図書館を選んだ宮沢賢治の哀しみを、関東大震災を、避けがたく迫ってくる戦争の気配を、どう見守ってきたのか。
日本で最初の図書館をめぐるエピソードを綴るいっぽう、わたしは、敗戦直後に上野で子供時代を過ごし「図書館に住んでるみたいなもんだったんだから」と言う喜和子さんの人生に隠された秘密をたどってゆくことになる。
喜和子さんの「元愛人」だという怒りっぽくて涙もろい大学教授や、下宿人だった元藝大生、行きつけだった古本屋などと共に思い出を語り合い、喜和子さんが少女の頃に一度だけ読んで探していたという幻の絵本「としょかんのこじ」を探すうち、帝国図書館と喜和子さんの物語はわたしの中で分かち難く結びついていく……。
知的好奇心とユーモアと、何より本への愛情にあふれる、すべての本好きに贈る物語!


混乱と混沌の時代背景、上野という場所、図書館や動物園というなくても生死にかかわらない施設にスポットが当てられ、さらに、混迷の時代に翻弄されるように、幼い時代を過ごし、いままた上野で人生の終盤を過ごしている喜和子さんという一人の女性とその思いを知ろうとすることで見えてくる、さまざまな誤解や真実が切なくもありやり切れなくもある。それでも、みんなが喜和子さんのことを考え、心を過去にさまよわせたり、遠い地に思いを馳せたりすることで、新たに生まれた人間関係もあり、最後には、喜和子さんの望む形に少しは近づけたのかもしれない、とも思わされるのである。図書館というものを通して、ひとりの人の一生の複雑さをも考えさせられる一冊だったような気がする。

希望の糸*東野圭吾

  • 2019/07/23(火) 18:54:39

希望の糸
希望の糸
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東野 圭吾
講談社 (2019-07-05)
売り上げランキング: 128

東野圭吾の最新長編書き下ろしは、「家族」の物語。

「死んだ人のことなんか知らない。
あたしは、誰かの代わりに生まれてきたんじゃない」
ある殺人事件で絡み合う、容疑者そして若き刑事の苦悩。
どうしたら、本当の家族になれるのだろうか。

閑静な住宅街で小さな喫茶店を営む女性が殺された。
捜査線上に浮上した常連客だったひとりの男性。
災害で二人の子供を失った彼は、深い悩みを抱えていた。
容疑者たちの複雑な運命に、若き刑事が挑む。


加賀恭一郎シリーズの一端であるが、今作の主役は加賀ではなく、従兄弟の松宮である。親子とは、家族とは、結婚とは、血縁とは、そして人と人との絆とはなんだろうと、考えさせられる。事件の発端から捜査の過程まで、松宮自身の出生の秘密とも絡み合わせて描かれていて、相互にヒントになったり、考える糸口になったりしているのも興味深いところである。人と人とのかかわりあいの要素は、いささか盛り込みすぎで、ラストに向かってきれいにまとめ過ぎた感もなくはないが、そうでなければ納得できない部分もあるので、仕方ないのかもしれない。個々人にとっては、この上なく重要な問題なので、実際にはおそらくこれほど前向きにはまとまらないのではないかとは思わされる一冊ではあった。

むらさきのスカートの女*今村夏子

  • 2019/07/18(木) 18:59:14

【第161回 芥川賞受賞作】むらさきのスカートの女
今村夏子
朝日新聞出版
売り上げランキング: 6

近所に住む「むらさきのスカートの女」と呼ばれる女性のことが、気になって仕方のない〈わたし〉は、彼女と「ともだち」になるために、自分と同じ職場で働きだすように誘導し……。

『こちらあみ子』『あひる』『星の子』『父と私の桜尾通り商店街』と、唯一無二の視点で描かれる世界観によって、作品を発表するごとに熱狂的な読者が増え続けている著者の最新作。


不思議な物語である。とはいえ、作中で起こっていることにはさほど不思議なことはなく、(癖はあるが)普通の女たちの日常が描かれているに過ぎない。それでも、始まりから不穏さが漂う。「むらさきのスカートの女」は、働いたり働かなかったりで、昼間公園の決まったベンチでクリームパンを食べていたり、人にぶつからずに道を歩くことができたり、何となく変わり者として町の名物のようであり、自称「黄色いカーディガンの女」であるわたしは、彼女と友だちになりたいがためにあれこれ策を弄するのである。むらさきの女=変人、と思い込んで読み進めるのだが、ふと立ち止まると、ほんとうに変わっているのは別の人のように思われてくる。その視点の切り替わり方が不思議さにつながるのかもしれない。自分の目が信じられなくなるような……。むらさきのスカートの女を描いていると見せかけて、実は別の人のことをクローズアップしたかったのではないかと、ページが残り少なくなってやっと気づかされる。一筋縄ではいかない物語であり、ラストのその後が気になって仕方がない一冊でもある。

ノースライト*横山秀夫

  • 2019/07/17(水) 18:36:34

ノースライト
ノースライト
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横山 秀夫
新潮社
売り上げランキング: 8,765

一級建築士の青瀬は、信濃追分へ車を走らせていた。望まれて設計した新築の家。施主の一家も、新しい自宅を前に、あんなに喜んでいたのに…。Y邸は無人だった。そこに越してきたはずの家族の姿はなく、電話機以外に家具もない。ただ一つ、浅間山を望むように置かれた「タウトの椅子」を除けば…。このY邸でいったい何が起きたのか?


初めから終わりまで、みっしりと面白かった。装丁を見ただけで、そこはかとなく不安な気持ちにさせられ、読み始めてもその感はさらに強くなる。ブルーノ・タウトの椅子の出所を探るというのは、確かにひとつの要素ではあり、建築士としての青瀬の興味の在処でもあるのだろうが、つまるところ、そこにまつわるいくつかの家族の再生の物語なのではないかと思う。初めに抱いたそこはかとない不安は、次第に形を変え、一時は誰かの悪意を伴った不安に変わり、そして最後には、
一抹の無念さとともに、ある種の安堵と希望の種となって、物語全体を包み込むのである。大団円に向かって畳みかけるように進んでいく物語が心地好い一冊だった

彼女たちの場合は*江國香織

  • 2019/07/15(月) 07:57:26

彼女たちの場合は
彼女たちの場合は
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江國 香織
集英社
売り上げランキング: 2,122

「これは家出ではないので心配しないでね」
14歳と17歳。ニューヨークの郊外に住むいとこ同士の礼那と逸佳は、ある秋の日、二人きりで“アメリカを見る”旅に出た。日本の高校を自主退学した逸佳は“ノー(いやだ)”ばかりの人生で、“見る”ことだけが唯一“イエス”だったから。
ボストン、メインビーチズ、マンチェスター、クリーヴランド……長距離バスやアムトラックを乗り継ぎ、二人の旅は続いてゆく――。
美しい風景と愛すべき人々、そして「あの日の自分」に出逢える、江國香織二年ぶりの長編小説。


472ページというボリュームを全く感じさせない物語である。17歳と14歳の日本人の従妹同士が、書置きを残してアメリカを旅しながら見て歩く、という、言ってみればそれだけのストーリーなのだが、二人のつながりや、旅先で出会う人びととの関わり方や価値観の違い、同じものを観たときの二人の受け止め方の違いなど、興味深い事々があふれており、しかも、日常や非日常のほんの些細な引っ掛かりも見逃さずに、極めて自然に描き出しているのは、著者ならではだと思う。折々に挿みこまれる彼女たちそれぞれの留守家庭(特に両親)の受け止め方の変化や家族の在り方の変化も興味深い。さらには、ふとしたところに示唆される彼女たちのこれからのことに、読み終わった後も思いを馳せることができ、ちょっぴりドキドキさせられもする。ひとり旅立ったらおそらく得られなかったたくさんのことを、二人だからこそ手に入れられたのだろう。勇気、不安、心細さ、安心感、などなどさまざまな感情を動かされる一冊だった。

笑え、シャイロック*中山七里

  • 2019/07/12(金) 16:42:13

笑え、シャイロック (角川書店単行本)
KADOKAWA (2019-05-31)
売り上げランキング: 84,881

帝都第一銀行に入行し、都内の大型店舗に配属が決まった結城。そこはリーマン・ショック後に焦げついた債権の取り立て部署、上司となるのは伝説の債権回収マンとして悪名高い山賀だった。百戦錬磨の山賀の背中を見ながら、地上げ屋、新興宗教、ベンチャー企業など、回収不可能とされた案件に次々と着手せざるを得ない結城。そんなある日、山賀が刺殺体で見つかる。どうやら帝都第一銀行の闇を山賀が握っていたようなのだ―。“どんでん返しの帝王”が放つ、ノンストップ・金融ミステリー!


はらはらどきどきしながら最後はすっと胸がすくストーリーである。債権回収マンの結城がどんな手を打ち出してくるかに、とても興味を惹かれ、毎回それがとんでもないものなので、債務者の度肝を抜きつつ共感も呼んでうまくいってしまうという、お定まりのような展開ではあるものの、それがかえって心地よくもある。ただ、残念なのは、元祖シャイロックの山賀が、早い段階で消えてしまったことである。彼の元祖たるゆえんをもっとじっくり味わいたかった。とはいえ、過酷で非情ながら、万事うまくいってしまう展開を愉しめる一冊である。

おっぱいマンション改修争議*原田ひ香

  • 2019/07/09(火) 07:41:24

おっぱいマンション改修争議
原田 ひ香
新潮社
売り上げランキング: 418,408

いまは亡き天才建築家が設計した、通称「おっぱいマンション」。立地もデザインも抜群、できた当時はあこがれの住居、いまでは、終の住処として、人気を保ち続けていた。だが、重大な問題が発覚!勃発した改修騒ぎは、建築家の娘、学生運動あがりの引退した教師、秘密を抱えた元女優、天才の右腕たちの人生を、秘密を、理想を呑み込んで―。建て替えるべきか、残すべきか。正義の審判の行方は?人生最大のお買い物は、人生最悪のドラマを生む!?


タイトルから想像するのは、住人たちのコミカルな騒動だが、実際はもっとずっと深刻な物語である。住人それぞれが終の棲家として購入し、現在も日々を過ごしているかつて最先端だったマンション。そこには住人の数だけ腎性があり、決して途中で投げ出せるものではない。そして、建築した側の関係者やその家族にもそれぞれの思いがあり、それぞれの人生があるのである。そんな中で起こった改修話は、登場人物たちそれぞれにこれまでとこれからの自分のことを考えるきっかけを与えたのではないだろうか。思い入れ、利害、諦めや希望、いろんな気持ちが絡まりあって、改修争議は混迷を深めるのだった。ものがなしく、切なく、他人事であればくすりと笑ってしまいもする一冊である。

宝の地図をみつけたら*大崎梢

  • 2019/07/07(日) 16:46:23

宝の地図をみつけたら (幻冬舎文庫)
大崎 梢
幻冬舎 (2019-04-10)
売り上げランキング: 207,387

小学生の頃、祖母からこっそり手に入れた 「金塊が眠る幻の村」の地図。それは晶良と 伯斗の友情の証、そして秘密の冒険の始まり だった。「探しに行かないか、昔みたいにふ たりで」。渋々と宝探しを再開する晶良だっ たが、直後、伯斗の消息が途絶えてしまう。 代わりに"お宝"を狙うヤバイ連中が次々に現 れて……! ? 手に汗握る"埋蔵金"ミステリー!


著者の作品なので、もっとほのぼのとした宝探しの物語かと思って読み始めた。途中までは、そんな感じでなくはなかったものの、その後の急展開には目を瞠るものがある。夢を追っていたのに、突然現実に引き戻されたようであり、スリルとサスペンスとハードボイルドが入り交じった展開に驚くばかりである。山の中での道なき道の追跡や逃走。ほんの些細な気配で敵か味方かを判断し、一瞬で足の向く先を決めなければならない緊迫感。命の危険さえはらむ展開にハラハラドキドキが止まらない。宝の山を目前にした人間の本性と、それでも信頼できる人間関係の貴重さを教えてくれる一冊でもあった。

待ち遠しい*柴崎友香

  • 2019/07/04(木) 18:46:27

待ち遠しい
待ち遠しい
posted with amazlet at 19.07.04
柴崎 友香
毎日新聞出版 (2019-06-08)
売り上げランキング: 7,791

住み心地のいい離れの一軒家で一人暮らしを続ける北川春子39歳。
母屋に越してきた、夫を亡くしたばかりの63歳、青木ゆかり。
裏手の家に暮らす現実的な今どきの新婚25歳、遠藤沙希。
年代も性格もまったく異なる3人の出会いから始まった、温かく、どこか嚙み合わない“ご近所付き合い"、その行方は――。
女も男も、人からは見えない、そしてジャッジすることのできない問題を抱えている。年齢や、生きる環境、価値観など、さまざまな違いを乗り越えて、人と人はほんとうに分かり合えるのか? 現代を生きる大人たちに贈る必読の一冊。芥川賞作家が描く新たな代表作!


日常生活を目に映るままに描き出すいつもの著者らしい書き方ではあるものの、登場人物各人がそれぞれに抱え、わざわざ言葉にして誰かに訴えかけるほどでもなく胸にもやもやと抱え続けている事々を、主人公の春子がそれぞれの立場に立って考えてみることで、浮き彫りにしていき、ひいては自らのもやもやにも形を与えることになっている。旧来の常識に当てはまらない生き方をしている人たちも、その常識を息をするように当たり前に思っている人たちも、それぞれが相手を思いやっているのだが、自分の価値観によるものなので、そこにうっすらとした違和感が生まれてしまうというのが、切なくもあるが、そのことを汲んでお互いを認め合えればいちばんいいのだろうな、ということが少しだけわかったような気がする。なんということのない日常のなかにもさまざまな感情の動きがあるのだと改めて思わせてくれる一冊だった。

トロイメライ*村山早紀+げみ

  • 2019/07/03(水) 16:49:35

トロイメライ (立東舎)
村山 早紀 げみ
立東舎
売り上げランキング: 154,558

大人気作家・村山早紀の書き下ろし作品を含む3つの短編に、数多くの装幀で知られるイラストレーター・げみの世界観に寄り添うやさしいイラストが彩る、華麗な1冊。『春の旅人』に続くコラボレーション第2弾。
オールカラー・全イラスト描き下ろし。

あなたの心に寄り添う、3つの物語——。
「トロイメライ」:近未来、ロボットがぐっと身近になった世界。愛美ちゃんはお父さんと、ロボットのお兄ちゃんと暮らしていたのだけれど……。
「桜の木の下で」:大晦日、久しぶりにゆりちゃんが帰ってきた。同じ年にうまれた猫と女の子の物語。
「秋の祭り」:山奥に捨てられてしまった古いお雛様とお内裏様、三人官女。そんなお人形たちに、ある夜魂が宿ります。


全編に漂う世界観はとてもやさしく穏やかなのだが、その内容には、胸をふさがれるものもある。だが必ず、遠くても希望の光が見えていて、目を逸らさずにいようと思わせてもくれる。諍いのない穏やかなあしたへの道を閉ざしてはいけないと思わされる一冊である。

白バイガール 最高速アタックの罠*佐藤青南

  • 2019/07/03(水) 16:41:32

白バイガール 最高速アタックの罠 (実業之日本社文庫)
佐藤 青南
実業之日本社 (2019-04-05)
売り上げランキング: 129,761

公道でマシンの限界まで飛ばす「最高速アタック」動画の投稿者を捜査するなか、不審なひき逃げ事件が発生!
神奈川県警の白バイ隊員・本田木乃美は、後輩白バイ隊員・鈴木に手を焼きつつも彼が容疑者の娘に肩入れしていることに気づく。
疾走感満点の展開と、心打たれる家族の絆に、最高速で一気読み間違いなし!笑って泣ける青春ミステリー。


女性白バイ隊員のお仕事小説、とも言えるが、それよりは、青春小説とでも言った方がいいような物語である。扱う事件は、さわやかさとは程遠いものではあるが、隊員同士の信頼関係や、任務に臨む個々の姿勢や考え方が伝わってきて、読者の胸をもたぎらせる。今回は、木乃美の全国白バイ安全運転競技大会への出場権をかけた競技会の結果にも興味を惹かれる。後輩隊員の鈴木の今後も愉しみなシリーズである。

オバペディア*田丸雅智

  • 2019/07/01(月) 18:49:44

オバペディア
オバペディア
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田丸 雅智
潮出版社 (2019-05-07)
売り上げランキング: 197,062

田丸雅智史上初の試みが実現!
読者から募ったアイデアを田丸雅智が小説化。1話5分で読める奇想天外のショートショート集。
予測不可能な結末の物語、全18篇!


読者からアイディアを募ったというだけあって、さまざまなテイストで飽きさせない。ちょっぴりブラックなものや、ほろりとさせられるもの、さらには近い未来に実現してしまうかもしれないと思えるものまで、色とりどりで、一話ずつはあっという間に読めてしまうので、気軽に愉しめる一冊である。