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中庭の出来事*恩田陸

  • 2007/04/02(月) 17:12:09

☆☆☆☆・

中庭の出来事 中庭の出来事
恩田 陸 (2006/11/29)
新潮社

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瀟洒なホテルの中庭。こぢんまりとしたパーティの席上で、気鋭の脚本家が不可解な死を遂げた。周りにいたのは、次の芝居のヒロイン候補たち。自殺? それとも他殺? 芝居とミステリが融合した、謎が謎を呼ぶ物語のロンド。


また恩田さんに惑わされてしまった、というのが素直な感想である。
実際のところ物語はいくつ入れ子になっていたのだろう。劇中劇を観ていると思っていると、ふとこれは現実では?と思わされたり、その逆もあったりで、自分の立ち位置が危うくなる心地を何度も味わわされ、何とかして真実を見抜こうと一枚一枚皮を剥いて核心に近づこうとすると、ぽんと外側に投げ出されるのである。
そして、今度こそ真実が目の前で明かされるのだと、観客のひとりになりきってわくわくしていると、あのラストである。
演ずるものの性とでもいうものをそのままそっくり見せられたような思いでもある。
たまたまエイプリルフールに読み始めたのだが、ぴったりだったとも言えるかもしれない。


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中庭の出来事 恩田陸

装画は梅木英治。装幀は新潮社装幀室。新潮ケ-タイ文庫2003年5月9日から2004年2月26日配信。瀟洒なホテルの中庭。こぢんまりとしたパーティの席上で、気鋭の脚本家が不可解な死を遂げた。周りにいたのは、次

  • From: 粋な提案 |
  • 2007/04/08(日) 16:44:59

中庭の出来事 恩田陸著。

まったく、やられました!っていうか、これって作者の自己満足の世界だよね~、また置いてけぼり。恩田氏の頭の中って自分だけで完結しちゃってるんじゃないの?これはもう完全に八つ当たりだけどさっ! 理解できた人がいたら、すっごいし、それにきっとその人も人とは絶対に

  • From: じゃじゃままブックレビュー |
  • 2007/04/23(月) 09:47:44

「中庭の出来事」恩田陸

タイトル:中庭の出来事著者  :恩田陸出版社 :新潮社読書期間:2007/04/18 - 2007/04/20お勧め度:★★★[ Amazon | bk1 | 楽天ブックス ]瀟洒なホテルの中庭。こぢんまりとしたパーティの席上で、気鋭の脚本家が不可解な死を遂げた。周りにいたのは、次の芝居のヒロイ

  • From: AOCHAN-Blog |
  • 2007/06/07(木) 22:52:54

この記事に対するコメント

しっかり翻弄されて大混乱でした。
入れ子の、数や重なり方が複雑で、ラストも…。
たまたま→まさに、エイプリルフールに読むのにふさわしい本ですね(笑)。

  • 投稿者: 藍色
  • 2007/04/08(日) 16:44:45
  • [編集]

恩田さんの頭の中ではきちんと収まるべきところにそれぞれの物語が収まっているのでしょうねぇ。
エイプリルフールに相応しい不思議体験でした。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2007/04/08(日) 17:08:00
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結局どこまでが脚本で、どこが現実なんでしょうか。現実なんてないのかな。
本当に恩田さんの頭の中では収まってる、って感じですね。

  • 投稿者: じゃじゃまま
  • 2007/04/23(月) 09:48:59
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読者がくらくらするのを想像して
愉しんでいらっしゃるのかしら?>恩田さん。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2007/04/23(月) 17:27:55
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