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おやすみ、夢なき子*赤川次郎

  • 2007/04/21(土) 16:32:03

☆☆☆・・

おやすみ、夢なき子 おやすみ、夢なき子
赤川 次郎 (1999/10)
講談社

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少女は夢を見たことがなかった。
朋余(ともよ)から夢を奪った恐ろしいものは何?28年ぶりに発見された幼なじみの死体……。それは連続殺人事件の幕開けだった。

子供のころ夢を見た記憶がない主婦・田所朋余は28年ぶりに死体で発見された友人の秘密を調べ始める。次々と起こる殺人事件は失った“夢”の代償なのか……!?


なんと凄惨で痛ましい事件――そして事件にさえもされていない事――の数々なのだろう。そして、思わず目を覆いたくなるような、胸の深いところからため息をつきたくなるようなやるせなさなのだろう。それに立ち向かっていく女性たちのなんと強く前向きなことだろう。
赤川作品で扱われる題材は、けっして爽やかで明るいものばかりではなく、凄惨で酷すぎるものも多いのだが、なぜか読後感は重くない。登場する女性たちの多くが逆境にあって芯の強さを見せ 前向きに立ち向かう姿に読者の方が希望を与えられるからかもしれない。それに比べて男性人はいつもいささかだらしなく情けない。この物語でも「名士」と呼ばれるいい年の男たちのなんと身勝手で情けないことか。女性たちの姿がなおさら潔く見える。

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この記事に対するコメント

すいません。ここにあげられている赤川次郎の本は読んだことがないです。
処女長編の「マリオネットの罠」が面白いと評判でしたよ。読んで実際に面白かったです。

  • 投稿者: 記憶喪失した男
  • 2008/10/21(火) 18:41:05
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赤川作品は、ここに覚書を載せるようになるずっとずっと以前にかなり読んでいました。
『マリオネットの罠』も読んでいるはずです。
赤川作品は、イメージよりも凄惨で残酷な事件が扱われていたりもするのに
全体的に読後感が重苦しくないのがいいですね。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2008/10/21(火) 19:07:40
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