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ぬるい眠り*江國香織

  • 2007/05/14(月) 17:42:49

☆☆☆・・

ぬるい眠り ぬるい眠り
江國 香織 (2007/02)
新潮社

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半年間同棲していた耕介と別れても雛子は冷静でいられるはずだった。だが、高校生のトオルとつきあっていても、耕介への想いはじわじわと膨らんでゆく。雛子は、大学四年の夏、かけがえのない恋を葬った(表題作)。
新聞の死亡欄を見て、見知らぬ人の葬式に参列する風変わりな夫妻を描く佳編、『きらきらひかる』の十年後をつづる好編など全九編。
著者の魅力を凝縮した贅沢なオリジナル短編集。


表題作のほか、「ラブ・ミー・テンダー」「放物線」「災難の顛末」「とろとろ」「夜と妻と洗剤」「ケイトウの赤、やなぎの緑」「奇妙な場所」
あちこちに書いて散り散りになっていたものを集めた一冊だとあとがきに書かれている。どれもが好きな作品ではないが三編は好きだ、とも。
著者自身どれが好きでどれがそうでないかは想像するほかないが、どれもが(当たり前だが)江國さんである。
どっぷりと溺れながらも妙に醒めたところもある恋する女たちは、人を愛することは自分を好きになることだと教えてくれるような気がする。
どうしようもないことなんかない と言えるうちは、どうしようもない気持ちにまだなったことがないからだということも感じられる。
とろとろとして少しほろ苦い一冊である。




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この記事に対するコメント

本当にどの三編が好きなのか、気になるところですね。個人的には「清水夫妻」のあの妙な雰囲気がちょっと好きでした^^

  • 投稿者: まみみ
  • 2007/05/19(土) 22:15:38
  • [編集]

自分でそれほど好きになれない過去の作品をどんなまなざしで見るのかしら?
なんていうことも思いながら読みました。
できの悪い子を苦笑交じりに見る感じかなぁ・・・なんて。

妙な雰囲気^^;
わたしも嫌いじゃありません。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2007/05/20(日) 08:15:35
  • [編集]

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