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屋上がえり*石田千

  • 2007/06/01(金) 18:48:39

☆☆☆☆・

屋上がえり 屋上がえり
石田 千 (2006/11)
筑摩書房

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ナントカと煙は高いところが好き? 屋上を見つけると、とりあえずのぼってみたくなる。百貨店、病院、古書店、母校…。広々とした視界の中で湧き出る小さな想いを描き出す、不思議な味の一冊。


にぎやかな屋上、さみしい屋上、華やかな屋上、雑然とした屋上、哀しい屋上、広々とした屋上、見下ろされる屋上・・・・・。
ひと口に屋上と言っても、実にさまざまな表情があるものだと知らされる。屋上そのものの佇まいはもちろんのこと、そこからの眺めや周りの建物の看板や窓まどの様子など、著者の目が見たままが綴られているのだが、読者が目の前に見せられるのは、たしかに著者の体内を一巡して出てきた何かなのである。
そしておしまいの一節が印象深い。

初恋は、実らないからつまらない。失恋は、つぎのさよならの下ごしらえだから、さばさば乗り越えるのがおもしろい。
万物おしまいよりいづる。そういう国の、屋上にいる。




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本当にいろんな屋上を堪能させてもらいました。あるところにはあるもんなんですね、屋上。そしていつもながらの石田さんの語り口にもうっとり。すっかりファンになっています。

  • 投稿者: まみみ
  • 2007/06/01(金) 23:10:18
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語り口、独特の雰囲気がありますね。
わたしも もうすっかりファンです。

ぶしょうひげのおばさんのお勧めで行った
屋上ならぬバルコニーもなかなかでした。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2007/06/02(土) 08:33:16
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