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木製の王子*麻耶雄嵩

  • 2007/06/17(日) 16:40:57

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木製の王子 木製の王子
麻耶 雄嵩 (2000/08)
講談社

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比叡山の山奥に隠棲する白樫家は、一点に収斂(しゅうれん)する家系図を持つ“閉じられた一族”。その奇矯な屋敷が雪で封印された夜、再び烏有(うゆう)は惨劇を見た。世界的な芸術家・宗尚(むねなお)の義理の娘、晃佳(あきか)の首がピアノの鍵盤の上に置かれていたのだ。関係者全員に当てはまる精緻なアリバイ。冷酷で壮絶な論理だけが真相を照らす!


名探偵・木更津も解にたどり着くことができないのでは・・・?と思わせられた物語だった。それは杞憂に終わったが、それでも流された血はかなりなものになってしまった。
作中何度も出てくるアリバイ崩しの思考過程はさながら時刻表トリックを解くかのように細かく、そのあまりの正確さゆえの不自然さをも白樫家が白樫家である所以として利用してしまう著者の着想には恐れ入る。
安城のこれからの人生が翳らないことを祈りたい。

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