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重力ピエロ*伊坂幸太郎
- 2003/09/07(日) 14:27:33
☆☆☆☆・
春が二階から落ちてきた。 で 始まり
春が二階から落ちてきた。 で 終わる物語。
初めの 春は~~ では ん??????と思わせられ
最後の 春は~~ は涙の中で頷いていた。
読後感を どんな言葉で表わせばいいのか 正直言うと 迷っている。
ただ 暗く重いテーマに沿って物語が進んでいるにもかかわらず
あふれる涙は あたたかく 登場人物を包み込みたくなるような
反対に 包み込まれたくなるような 妙な満足感に包まれている。
本の帯に 大きく書かれた 担当者が思わず叫んだという一言
「小説、まだまだいけるじゃん!」*
まさにその通りを ぼそっとつぶやきたい気分。
ピエロは重力を忘れさせるために、メイクをし、玉に乗り、
空中ブランコで優雅に空を飛び、時には不恰好に転ぶ。
何かを忘れさせるためにだ。 (本文より)
重力ピエロ
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この記事に対するコメント
こんばんは★
実は伊坂さん初読みだったのですが、
端正でオシャレで、ちょっぴりキザで、でも嫌みじゃなくて。
そして登場人物たちがカッコイイ。
女性にモテる作品・作家さんですね。
人気の理由が少しわかった気がしました。
伊坂さんの文庫本を積んであるので、
じっくり堪能していきたいと思います。
この作品は、しみじみと愛に満ちていましたね。
お互いがお互いをおもいやる、
言葉にはしないけれど通じるものがある、
そんな優しい心を端正に綴ってあるのが印象的でした。
わたしも伊坂作品初読みは
『重力ピエロ』でした。
それですっかり虜になったのでした。
ほんとうにしみじみと愛に満ちていて
しみじみと大好きです。