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金のゆりかご*北川歩実

  • 2007/08/01(水) 18:43:06

☆☆☆☆・

金のゆりかご 金のゆりかご
北川 歩実 (1998/07)
集英社

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29歳のタクシードライバー野上雄貴は、GCS幼児教育センターから幹部候補生としての入社要請を受け、不審を覚える。センターの母体となった教育システムの創始者・近松吾郎が、愛人に生ませた子が野上だった。野上自身、0歳のときから「金のゆりかご」と呼ばれる装置で育てられ、一時は天才少年としてマスコミでももてはやされたが、やがて限界の露呈とともに切り捨てられたのだ。彼が、9年前に起こったセンターの4人の子供が次々と精神に錯乱をきたした事件を追ううち、事件の鍵を握ると思われる一人の少年の母親・漆山梨佳が行方をくらます。

現代科学が生んだ装置「金のゆりかご」とは画期的な発明か、それとも悪魔の商品か? 幼児教育センターを舞台に、先端科学の成果を呼び込み、知的興奮のトルネードを巻き起こす、新感覚ミステリー。


初めから終わりまで、一体何度だまされただろう。しかも最後の最後にたどり着いた真実は、それまでのどれよりも信じられない事実だった。
大人は、自分や組織を守るために嘘をつく。平気な顔で、ときには笑みさえ浮かべながら。ならば子どもは・・・・・。
元凶が近松吾郎であったことは間違いない。自分が手がけたことの及ぼす影響にまったく思いを致さなかったという点においても、彼の罪は赦されるものではない。しかし、彼のような研究者はおそらくいつの時代にも存在しそうであり、それが怖い。
途中、何度も自分の差別意識についても考えさせられた。答えはまだみつけられないし、見つけられる物ではないという思いもある。なにかを判断するときに、差別意識を持っていることを忘れずにいることくらいしかできることがないような気もする。
何度もだまされながら、そのたびに考えさせられることが多い一冊だった。




V
V

TB
The 近況報告!


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●読書記録● 「金のゆりかご」 北川歩実

またしても、帯につられました…{%女の子イイヨ!hdeco%}

  • From: The 近況報告! |
  • 2009/12/05(土) 21:52:37

この記事に対するコメント

はじめまして

TB送らせていただいたので御挨拶です。
何度もだまされた…確かにそうでした。天才は決して幸せではないな~としみじみ思いました^_^;

  • 投稿者: 山手のドルフィン
  • 2009/12/05(土) 22:04:18
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山手のドルフィンさん、はじめまして。
TBありがとうございます。

いろいろと考えさせられる一冊でしたね。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2009/12/06(日) 08:24:16
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