FC2ブログ

硝子のドレス*北川歩実

  • 2007/08/09(木) 19:29:11

☆☆☆☆・

硝子のドレス (新潮ミステリー倶楽部) 硝子のドレス (新潮ミステリー倶楽部)
北川 歩実 (1996/03)
新潮社

この商品の詳細を見る

「一ヵ月8kg減で、誰もが理想体重に」ダイエット美女を決める最終選考まで、あと二ヵ月。夏のヒロインを選ぶコンテストの幕が開いた。今度こそ、絶対に生まれ変わってみせる。痩せてみせるわ。たとえ「私」を殺してでも…。「あなたは私のことを何も知らない。愛してたなんて嘘よ」そう言い捨てて、恋人は姿を消した。手掛かりを捜すうちに浮かび上がる、恋人の偽りに満ちた過去と、ダイエットコンテストの謎。もし、痩せられなければ、私には、帰るところがないの…。「もう、駄目かもしれない…。今度リバウンドしたら、その時、私は…」デビュー作『僕を殺した女』に続く驚異の第二作。華やかなダイエットコンテストに渦巻く謎と、深まる狂気を描く本格的心理サスペンス。


女性なら程度の差こそあれ惹きつけられてしまうキャッチコピーを掲げるサニースリムセンター。ヒロインコンテストと銘打って、何人もの女性を健康的にダイエットさせることに成功し、コンテストの女王を主役に映画まで作るという。そんな夢のようなヒロインコンテストの二回目には二万人を越える応募者があった。

必死にダイエットの成功を望む何人かの女性、恋人に突然去られた男、ダイエットプログラムのトレーナーの女。はじめはそれぞれの思惑がそれぞれに語られ、それらが次第にねじれ絡まりあって複雑な組み紐のようになっていく。
物語が何を追っているのか、前半ではなかなか判らないが、物語が進むに連れてもやもやとしたものが固まって段々形になっていくようで胸が騒ぐ。だが結末は、想像を超えたものだった。
永井するみ作品を思い出させられるような一冊だった。

この記事に対するトラックバック

この記事のトラックバックURL

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事に対するコメント

この記事にコメントする

管理者にだけ表示を許可する