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片耳うさぎ*大崎梢

  • 2007/09/07(金) 10:33:12


片耳うさぎ片耳うさぎ
(2007/08)
大崎 梢

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奈都は小学校6年生。引っ越してきた父の実家は、古くて大きなお屋敷で、しかも不吉な言い伝えがあるという。弱った奈都が頼ったのは、ひとりの謎めいた女子中学生だった…。優しい読後感が嬉しいミステリー長編。


父の仕事が上手くいかずに住んでいた家を追い出されるようにして父の実家である田舎のお屋敷に引っ越してきた蔵波奈都(なつ)。ただでさえ心細いのに、今度は母までもが実家の母(奈都の祖母)が具合が悪いからと泊りがけでお見舞いに行ってしまった。大きなお屋敷でひとりぼっちになることを思って授業にも身が入らない奈都に、隣の席の一色祐太は「姉ちゃんに相談してみれば?」と言う。そして紹介された中学生の美少女・さゆりが、母が帰るまで蔵波家に泊り込んでくれることになったのだが・・・。

とびきりの美少女ながらちょっと不思議なところのあるさゆりに引っ張られるようにして、蔵波家の中を探検して歩く奈都だったが、知らず知らずに蔵波家の謎の核心部分に近づいていく。幼いときの夢うつつの記憶が、なにやら恐ろしそうな謎解きにやわらかな光を与えているのが印象深い。
奈都という存在がなければもしかすると永遠に解かれずにいたかもしれない蔵波家の謎は、人びとの胸のわだかまりをも溶かして、奈都を本当の意味で蔵波屋敷の子どもにしたのだろう。
さゆりと奈都の冒険物語に次はあるだろうか。

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片耳うさぎ   ~大崎 梢~

成風堂シリーズでおなじみ大崎さんの最新作。 父親の事業の失敗で父親の実家に身を寄せることになった奈都。 父の実家は旧家。 大きな家となんともいえない恐ろしげなたたずまいの家。 そこに住む祖父や大叔母、叔父家族。

  • From: My Favorite Books |
  • 2007/09/07(金) 22:39:56

片耳うさぎ 大崎梢

装幀は藤田知子。装画・見取り図・本文カットは大庭賢哉。 小学六年生の蔵波奈都は父の実家に引っ越して約1ヶ月。古くて大きなお屋敷に馴染めず苦痛の日々。頼りの母親が祖母の看病で、週末まで一人で過ごす窮地。級友の一色裕太か

  • From: 粋な提案 |
  • 2007/09/10(月) 14:49:52

「片耳うさぎ」大崎梢

片耳うさぎ大崎 梢 (2007/08)光文社 この商品の詳細を見る 小学六年生の蔵波奈都は、父が事業に失敗したので、1ヶ月前から父の実家へ家族で転がりこんでいた。古くて大きな蔵波邸だが、奈都はどうしても馴じめずに苦痛の日々を過

  • From: しんちゃんの買い物帳 |
  • 2007/09/28(金) 17:09:06

片耳うさぎ 大崎梢著。

発見した。お前は多絵かい!?大崎氏は、成風堂の多絵ちゃんだった。・・・つうか、も~~~、話が進まないっちゅうか、引っ張って、もったいつけた話の展開にイライラ。 奈都がどうして父親の実家を嫌がるのか、もったいつけてもったいつけて、結局よく分からなかったし、?...

  • From: じゃじゃままブックレビュー |
  • 2007/10/22(月) 23:34:04

この記事に対するコメント

前半がたるかったような気がするんですけど、
後半は一気に読ませる面白さでした。
さゆりの素性にはびっくりでした。
そうきたか!!って感じで。

  • 投稿者: す~さん
  • 2007/09/07(金) 22:42:11
  • [編集]

雪子おばさんの方にばかり目がいっていて
さゆりの素性には疑いすらも抱いていませんでした。
まさに そうきたか!! でした。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2007/09/08(土) 08:50:21
  • [編集]

同じ2作目から読んだ身の上としましては、お早いアップもよくわかります(笑)。
奈都が蔵波家の一員になれたようなラストの、
大崎さんらしいあたたかさがよかったです。

  • 投稿者: 藍色
  • 2007/09/10(月) 14:49:42
  • [編集]

図書館にリクエストを出したら、一番目で、まっさらの本を読むことができました。
思わずにこにこしてしまいました。

奈都が、ゆくゆくは雪子おばさんのような
蔵波家のシンボル的な存在になりそうな終わり方でうれしくなりました。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2007/09/10(月) 17:39:54
  • [編集]

冒頭の「ねえちゃん」がポイントでしたね。
謎が明らかになって、やられた、となりました。

一族の方は、わかっちゃいましたが。

  • 投稿者: しんちゃん
  • 2007/09/28(金) 17:11:49
  • [編集]

まったくやられましたねぇ^^;
さゆりのちょっと不思議な冒険心、またどこかでお目にかかりたいものです。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2007/09/28(金) 18:14:58
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私はさゆりの正体のところ、まさかここにきていきなりホラーにならないよね!!??とちょっとびびってました。(笑)
でも前半は引っ張りまくりでしたね~。

  • 投稿者: じゃじゃまま
  • 2007/10/22(月) 23:36:53
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ふふ。
まったく違うお話になっちゃいそうですね。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2007/10/23(火) 06:59:41
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さゆりは何なんだ?と冒頭でなぜか疑問に思っていたはずなのに、読みすすめていくうちに忘れてました。作者におどらされたかも。あとじゃじゃままさんのホラー説、おもしろいです^^そういう展開もよかったかな~~

  • 投稿者: まみみ
  • 2008/01/14(月) 20:59:35
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そうなんですよね。
確かに引っかかるものがあったはずなのに
すっかり著者ペースにはまってしまった感じ。

ホラーはちょっと怖いなぁ・・・。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2008/01/15(火) 06:37:14
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