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エスケイプ/アブセント* 絲山秋子

  • 2007/09/07(金) 18:27:15

エスケイプ/アブセントエスケイプ/アブセント
(2006/12)
絲山 秋子

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闘争と潜伏にあけくれ、20年を棒に振った「おれ」。だが人生は、まだたっぷりと残っている。旅先の京都で始まった、長屋の教会での居候暮らし。あやしげな西洋坊主バンジャマンと、遅れすぎた活動家だった「おれ」。そして不在の「あいつ」。あきらめを、祈りにかえて生きるのだ。―いつわりと挫折の日々にこそ宿る人生の真実を描く傑作小説。


40歳になり、9・11の映像を目の当たりにして、自分の活動家人生は何だったのだろうと虚無感を覚えて西へと旅立った江崎正臣。そして正臣の胸に不在として存在しつづける「あいつ」。背を向け合うようでいて同じ風景を見ているようなふたつの物語である。
投げやりで自虐的で甘っちょろいような主人公の語り口に反して、胸にずんと響くものがある一冊でもあった。



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エスケイプ/アブセント   ~絲山 秋子~

嫌いじゃない。 40歳の活動家。 ほぼ同じ年なんだけど、 この年代の活動家ってあまり聞いたことがないな。 自分の大学でも自治活動はあったけど、 革命や過激派や闘争紛争なんてのは過去の話になってたような気

  • From: My Favorite Books |
  • 2007/09/07(金) 22:45:05

エスケイプ/アブセント 絲山秋子

装幀は池田進吾(67)。初出「新潮」2006年11月号。 エスケイプ・・・闘争と潜伏にあけくれ、20年を棒に振った「おれ」。主人公で語り手の江崎正臣四十歳の、二00六年夏。故郷、仙台にいる妹のやよいが念願の託児所を

  • From: 粋な提案 |
  • 2007/09/10(月) 14:43:00

この記事に対するコメント

絲山さんの作品ではわりと好きな方です。
なんか今までの自分に虚無感を覚えてしまうってところは
判るような気がしました。
絲山さんの作品は男が主役の作品の方が
なんかいい感じです。

  • 投稿者: す〜さん
  • 2007/09/07(金) 22:47:47
  • [編集]

正臣のいい加減なのか真面目なのかよく判らない行動が
とてもリアルで放っておけない感じでした。
不在ゆえの存在感に妙に納得させられました。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2007/09/08(土) 09:00:02
  • [編集]

軽妙に思える正臣の語り口なのに、手応えのある物語で、よかったです。
「エスケイプ」と向かい合っているようなラストが、上手でした。

ところで深夜、トラバしようとしたら個別ページが開けられなくて、戸惑いました。
たぶん、そういう機能もあるんですね(探せてません…)。

  • 投稿者: 藍色
  • 2007/09/10(月) 14:42:39
  • [編集]

>ところで深夜、トラバしようとしたら個別ページが開けられなくて、戸惑いました。

それは、この記事のURLが開けなかったということですか?
深夜で混んでいたからかしら?
そんな設定にしたつもりはないのだけれど・・・。

新管理画面になってから、まだちょこちょこと不具合が出ているみたいですね。
お手数をおかけしてしまってごめんなさい。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2007/09/10(月) 17:34:59
  • [編集]

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