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ピース*樋口有介

  • 2007/09/29(土) 17:09:58


ピースピース
(2006/08)
樋口 有介

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連続バラバラ殺人事件に翻弄される警察。犯行現場の田舎町に「平和」な日々は戻るのか。いくつかの「断片」から浮かび上がる犯人とは。「ピース」が解明されたとき、すべてが繋がった……。


連続バラバラ殺人の犯人が、「ピース」に拘って死体をバラバラに切り刻んだのかどうかは判らないが、実によくできた物語だと思う。
定年まであと二年というノンキャリアの老刑事・坂森の捜査は、決して垢抜けているわけではないのだが、長年の経験とそこから来るのであろう勘とで、ほかの捜査員が見逃した――あるいは目をつけもしなかった――情報から犯人に近づく要素を見つけ出すのである。華々しくはないが、縁の下の力持ち的な坂森の働きはさすがと言える。
そして・・・。とうとう犯人が特定されてからの物語の動きはものすごくスピーディで、いやでも鼓動が高まるのである。しかも、これですべてが終わったかと思わされたその後に、最後の最後に置かれたこの静けさはどうだろう。思わずぞくりとしてしまった。

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この記事に対するコメント

樋口さん

「ピース」は未読ですが、今まで何冊か読んでみて、ストーリーの巧みさとともに独特の人間観のようなものに惹かれます。
それと視覚だけでなく、聴覚や嗅覚も微妙にくすぐってくれるのがいいですね。
今度ぜひ読んでみます。

  • 投稿者: チョロ
  • 2007/09/30(日) 11:11:48
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樋口さんの人間観、ちょっと斜に構えたようで独特ですね。
人は「善」だけではないのだ、というのを感覚的に思い知らされるような気がします。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2007/09/30(日) 13:29:40
  • [編集]

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