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シャドウ*道尾秀介

  • 2007/10/08(月) 13:15:17

シャドウ (ミステリ・フロンティア)シャドウ (ミステリ・フロンティア)
(2006/09/30)
道尾 秀介

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人間は、死んだらどうなるの?―いなくなるのよ―いなくなって、どうなるの?―いなくなって、それだけなの―。その会話から三年後、鳳介の母はこの世を去った。父の洋一郎と二人だけの暮らしが始まって数日後、幼馴染みの亜紀の母親が自殺を遂げる。夫の職場である医科大学の研究棟の屋上から飛び降りたのだ。そして亜紀が交通事故に遭い、洋一郎までもが…。父とのささやかな幸せを願う小学五年生の少年が、苦悩の果てに辿り着いた驚愕の真実とは?話題作『向日葵の咲かない夏』の俊英が新たに放つ巧緻な傑作。


母の死後、次々と起こる重すぎる出来事、そしてたびたび目の前に現れるあるよくないイメージ。小学五年生の凰介は、踏み込んではいけない思いに捉われながらも父を亜紀を守るために動く。
次々と明らかになる事実――あるいはその時点では事実と思われる事柄――はことごとく重く禍々しくて、何を信じたらいいのか、どこに向かって行くのか、深い霧の中を手探りで歩くような心もとなさである。新たな事柄が目の前に提示されても、それが希望へとつながらない虚無感に包まれるのである。なんとやりきれない物語だろう。
凰介の「信じる」気持ちと「守りたい」と思う心が唯一で最大の救いだろう。

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じゃじゃままブックレビュー
粋な提案

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シャドウ 道尾秀介著。

ホラーサスペンス大賞特別賞の受賞者なんですね!本当にホラーサスペンス大賞が終了してしまって残念。いい作家さん出てるのにな~。 その特別賞は読んでないけど、どなたかのブログで評判よかったので読んでみました。うんうん、すっかりやられちゃったよ。 作家さんの思う

  • From: じゃじゃままブックレビュー |
  • 2007/10/08(月) 17:43:41

シャドウ 道尾秀介

COVER ILLUSTEATION:笹井一個。BOOK DESIGN:岩郷重力+WONDER WARKZ。東京創元社ミステリ・フロンティア。 2004年、「背の眼」で第5回ホラーサスペンス大賞特別賞を受賞デビュー。主な作品。05年に発表した第2長編「向日

  • From: 粋な提案 |
  • 2007/10/13(土) 02:58:37

この記事に対するコメント

5年生でこれですよ??自分だったら耐えられないですよね。
でも、これでもかこれでもかってくらい伏線が張られてて、おかしいことには気づくんですけど、惑わされました。

  • 投稿者: じゃじゃまま
  • 2007/10/08(月) 17:46:12
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伏線もミスリードも至る所にありましたね。
あまりあちこちに張り巡らされているので、どっちを向けばいいか迷いました。笑

  • 投稿者: ふらっと
  • 2007/10/08(月) 21:40:31
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ある種の暗さがこの人の特徴だと思いますが、続けて数冊読んだときはさすがに心身ともにヘタりました。
全体としての評価はできますが、名探偵コナンみたいに、「切れすぎる」小学生は不気味です。

  • 投稿者: チョロ
  • 2007/10/09(火) 06:31:32
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たしかに、続けて読むのはちょっと厳しい作家さんですね。
凰介も亜紀も、小学五年生とはとても思えないような行動力(というか対処の仕方)でした。
親の不安定さがそうさせてしまったのだとしたら、哀しいことでもありますね。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2007/10/09(火) 06:56:17
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伏線とミスリードがありすぎて疑心暗鬼になりました。
結局解けなかったことで、道尾さんを読み続けることにしました。

  • 投稿者: 藍色
  • 2007/10/13(土) 02:58:24
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わたしもかなり読み進むまで、彼のことは疑ってもみませんでした。
上手いですね、道尾さん。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2007/10/13(土) 09:00:27
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