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天狗風*宮部みゆき

  • 2007/10/29(月) 17:27:18


天狗風―霊験お初捕物控〈2〉 (講談社文庫)天狗風―霊験お初捕物控〈2〉 (講談社文庫)
(2001/09)
宮部 みゆき

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一陣の風が吹いたとき、嫁入り前の娘が次々と神隠しに―。不思議な力をもつお初は、算学の道場に通う右京之介とともに、忽然と姿を消した娘たちの行方を追うことになった。ところが闇に響く謎の声や観音様の姿を借りたもののけに翻弄され、調べは難航する。『震える岩』につづく“霊験お初捕物控”第二弾。


畠中恵氏の「しゃばけ」シリーズの妖とは趣を異にして、こちらはおどろおどろしいもののけである。美しさだけをよりどころとして生き、しかし生を全うできなかった女の未練が生み出した怨念が天狗となって、美しい娘たちの心のすきまに忍び入り、さらっていくのである。なんとも血なまぐさい神隠しである。
常人には見えないものが見えるという不思議な力を持つお初が、南町奉行所に勤める吟味方与力を父に持つのに算学を学ぶ右京之介やお初の兄の六蔵親分に連なる人々の助けを借りて事に当る顛末がこの物語である。
お初の娘らしさと気丈さ、自らの力を奢ることなく恐れすぎることなく事件の解決に役立てる姿は、まことに健気で潔い。事件の関係者とのやり取りも情にあふれていて心温まるし、右京之介とのこれからにも明るい兆しが見えるようでうれしくなる。




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じゃじゃままブックレビュー

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天狗風 霊験お初捕物控

お初シリーズ第二弾!!読み応え充分!現代ものばかり読んでると、トリックや謎解きが当たり前で、つい、だから一体どういうわけ?と期待してしまうんだけど、宮部氏の時代物は、そうではない。昔は人間の仕業ではない、もののけとか神隠し、あったのかもしれない。 なん?...

  • From: じゃじゃままブックレビュー |
  • 2007/11/01(木) 23:44:33

この記事に対するコメント

宮部さんの時代物はいいですよね。
面白いのにほろりときて。
「しゃばけ」もいつか手を出したいと思ってる作品なんです。

  • 投稿者: じゃじゃまま
  • 2007/11/01(木) 23:46:39
  • [編集]

宮部さんの時代物は
しっかりじっくり書き込まれているので、どっぷり浸れるのが魅力ですね。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2007/11/02(金) 06:51:55
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