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ママの友達*新津きよみ

  • 2007/10/31(水) 18:39:53


ママの友達ママの友達
(2007/03/20)
新津 きよみ

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突然届いた中学時代の交換日記が、四十代のいまを変えていく
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四十代の主婦・野島典子は、反抗的になってきた中学二年の娘・美咲との関係に
悩んでいた。そんな典子のもとに、ある日差出人不明で届いた中学時代の交換
日記。送り主は、メンバー四人の中でリーダー格だった長谷川淳子かと思われた
が、淳子は一週間ほど前に殺されていた。そのことをニュースで知り、驚く典
子。音信不通だった残りのふたり----すでに孫がいる等々力久美子と、幼い娘
を持つシングルマザーの藍川明美----の人生も、日記をきっかけに大きく動き
出す。
女性の人生に起こる様々な事件をサスペンスタッチで描き出す、感動の書き下ろ
し長編!


タイトルから受けるほのぼのとした感じとは裏腹に、物語はなにやら不穏な幕開けである。典子の元に届けられた「交換日記在中」と書かれた封筒に送り主の名はなく、宛名も定規を当てて書かれたような文字なのだった。中身は確かに典子が中学生のころ四人で回していた交換日記のノートだったのだが・・・。
突然届いた三十年前の交換日記は、典子に中学生のころのことを思い出させただけではなく、現在中学二年の娘・美咲についての悩みにまで強く意識するきっかけになる。三十年間交流が途絶えていた間、四人はそれぞれにさまざまなものを抱えながら生きていて、想いは日記をきっかけにして過去と現在を微妙に揺らす。
誰からもうらやまれる優等生だったハセジュンが殺された事件の意味というか位置づけにはもう少し重みがあってもいいような気はするが、それもひとつの人生なのだと言えばそうなのだろう。女・四十五歳の立ち位置の微妙な不安定さがよく表わされた一冊だと思う。

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