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Rのつく月には気をつけよう*石持浅海

  • 2007/11/09(金) 18:25:04


Rのつく月には気をつけようRのつく月には気をつけよう
(2007/09)
石持 浅海

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湯浅夏美と長江高明、熊井渚は大学時代からの呑み仲間。毎回誰かが連れてくるゲストは、定番の飲み会にアクセントをつける格好のネタ元だ。酔いもまわったところで盛り上がるのは恋愛話で-。小粋なミステリー連作短編集。


表題作のほか「夢のかけら 麺のかけら」「火傷をしないように」「のんびりと時間をかけて」「身体によくても、ほどほどに」「悪魔のキス」「煙は美人の方へ」

美味しいお酒とそれに合う美味しい食べ物、そして学生時代からのつきあいの気心の知れた愉しい仲間との語らい。そしてそこには毎回違うゲストが迎えられるのである。登場する食べ物の描写に食欲をそそられ、それを美味しいお酒とともに口にするところでは思わずよだれを垂らしそうになるのである。たとえば牡蠣、たとえばチキンラーメン、そしてそば粉のパンケーキやチーズフォンデュやぎんなん。そして、ゲストの何気ないそぶりやひと言から問題点を嗅ぎつけ、引き出して、答えを与えてしまうのは悪魔の頭脳を持つといわれる長江である。二度も三度も美味しい気分を味わえる魅力的な一冊である。
著者のいたずらとも言えるラストの落ちは、途中何度か頭をよぎったのだが深く考えずに流してしまっていた。そうかそうか、やっぱりそうだったのか、とうれしくなったのだった。




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粋な提案

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Rのつく月には気をつけよう 石持浅海

装画はRyu Itadani。装幀はchutte。「小説NON」不定期掲載。 語り手のわたし湯浅夏美、酒好きでアルコール担当の雑学博士熊井渚、酒に合う肴選び担当の穏やかで優しい長江高明は大学時代からの呑み仲間。毎回誰かが連れてく

  • From: 粋な提案 |
  • 2007/11/20(火) 03:04:16

この記事に対するコメント

わたしはこのラスト、少しガッカリでした。頭がキレすぎるキャラもやや食傷ぎみで、でも、なんだかするすると読んでしまうこの人は、なかなか捨てがたいのです。
食べ物のおいしそうな表現では、北森鴻氏のほうが一枚上手と見ましたが、それでもおもしろい連作でしたね。

  • 投稿者: チョロ
  • 2007/11/09(金) 18:31:53
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北森鴻さん、実はまだ読んだことがありません。
チョロさんのおすすめはどんな作品ですか?

表題作はほかのアンソロジーで読んでいたのだけれど
食べ物とお酒つながりで連作になったらなおさら食指が動きました。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2007/11/09(金) 18:41:45
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食べ物が出てくるものでは、「蛍坂」「桜宵」ですね。こんなバーがあったら、ぜひ行ってみたい!
珍しい女性骨董屋シリーズ「旗師・冬狐堂」シリーズも、ちょいとコミカルな親不孝通りシリーズや京都を舞台にしたシリーズもいいですよ。

  • 投稿者: チョロ
  • 2007/11/10(土) 05:39:26
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ご紹介ありがとうございます。
予約に空きができたら図書館で予約してみます。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2007/11/10(土) 08:24:59
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酒の肴のお料理、美味しそうでしたね。
ふらっとさんが、よだれを垂らしそうになるなんて…
ちょっと意外でうれしいです(笑)。

北森鴻さん、読んだことあります。
もっと美味しそうですよ。

  • 投稿者: 藍色
  • 2007/11/20(火) 03:03:52
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北森鴻さん、さっそく予約しました。
たのしみです。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2007/11/20(火) 06:41:54
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