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1950年のバックトス*北村薫

  • 2007/11/12(月) 17:28:21


1950年のバックトス1950年のバックトス
(2007/08)
北村 薫

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一瞬が永遠なら、永遠もまた一瞬。過ぎて返らぬ思い出も、私の内に生きている。秘めた想いは、今も胸を熱くする。大切に抱えていた想いが、解き放たれるとき――男と女、友と友、親と子、人と人を繋ぐ人生の一瞬。「万華鏡」「百物語」「包丁」「昔町」「洒落小町」「林檎の香」など、謎に満ちた心の軌跡をこまやかに辿る二十三篇。


1995年から2007年までに発表された作品がまとめられている。
二十三の味の違うドロップスをひとつずつ取り出して味わうような愉しみである。甘いものあり、すっぱいものあり、ほろ苦かったり、ツンとしたり、じわっと沁みたり・・・いろんな風味。
中でも、表題作にはじんとさせられた。人の縁(えにし)とはまったくもって不思議なものである。
そしてなんと、最後の物語「ほたてステーキと鰻」では大学生になったさきちゃんと牧子さんのその後の様子もチラリとわかったりするのである。思ってもいなかったので、うれしくなってしまうのだった。



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1950年のバックトス 北村薫

装画は謡口早苗。装幀は新潮社装幀室。1995年から2007年までの全23篇を収めた短編集。 掌編が多くてスイスイ読めます。読み始めは怖かったのがだんだん笑えて、後ろでほっとする構成の妙。いろいろな趣向、テクニ

  • From: 粋な提案 |
  • 2007/11/20(火) 03:08:35

この記事に対するコメント

極上

このタイトルは、「最も優れた作品名をタイトルにする」という短編集の鉄則を守っていましたね。
近頃作者との距離(そんなものはじめからありはしないのですが)が離れたように感じていただけに、また身近に感じられた一冊でした。

  • 投稿者: チョロ
  • 2007/11/13(火) 17:57:38
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北村さん流の親しみやすさと品のよさとのバランスが取れた作品集でした。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2007/11/13(火) 18:07:05
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表紙のビー玉が珠玉の作品たちを表わしているかのように象徴的ですよね。
北村さんの丁寧さ、多彩さがよくわかる短編集でした。

  • 投稿者: 藍色
  • 2007/11/20(火) 03:08:04
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丁寧、多彩。
まさに北村作品を表わす言葉ですね。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2007/11/20(火) 06:48:47
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