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密室殺人ゲーム王手飛車取り*歌野晶午

  • 2007/11/14(水) 18:13:46


密室殺人ゲーム王手飛車取り密室殺人ゲーム王手飛車取り
(2007/01/12)
歌野 晶午

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「殺したい人間がいるから殺したのではなく、使いたいトリックがあるから殺してみた」(本文300ページより)

最初のアイデアは1988年ごろ芽生えました。あまりにふざけた話で、現実に発生しえないのはもちろん、小説にもできないと捨てていました。
ところが前世紀末あたりから、案外こういう事件が現実に起きたりして、起きそう、きっと起きるぞ、としだいに強く思うようになり、そして本作が生まれました。
さいわい、現実に追い越されずにすみましたが、未来永劫こういう事件が起きないことを切に願います。
                    ――歌野晶午


頭狂人、044APD、aXe、ザンギャ君、伴道全教授。いったい何のことだと思うだろうが、これが本作の登場人物たちの名である。インターネット上に集い、推理ゲームを愉しむものたちのハンドルネームなのである。だがちょっと違うのは、彼らが愉しんでいるのが単なる机上の推理ゲームではなく、実際に出題者が犯した殺人に関する問題を解き合っているということなのだった。
ひとことで言うと、とても歌野氏らしい一冊だった。
著者自身が述べておられるように、着想時には想像しにくかっただろうが、インターネットを介した犯罪が増加している昨今、まさにどこかで起きそうな事件であり、本作を読んだ不埒者が真似したりしなければいいとわたしも切に願うのである。
ラストの四竦みともいえる状況には、著者のそんな願いももしかするとこめられているのだろうか。




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闘争と逃走の道程

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  • 2012/03/30(金) 03:11:47

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