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夜明けの縁をさ迷う人々*小川洋子

  • 2007/11/18(日) 17:10:25


夜明けの縁をさ迷う人々夜明けの縁をさ迷う人々
(2007/09)
小川 洋子

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風変わりな曲芸師と野球少年の友情、放浪の涙売りの恋、エレベーターで生まれたE.B.の生涯、作家だった祖父の形見をめぐる老嬢の話…。世界の片隅に息づく人々に灯りをともす9つの物語。『野生時代』掲載を単行本化。


「曲芸と野球」「教授宅の留守番」「イービーのかなわぬ望み」「お探しの物件」「涙売り」「パラソルチョコレート」「ラ・ヴェール嬢」「銀山の狩猟小屋」「再試合」

実にピンポイントな視点で対象を見つめる物語たちである。クラフトエヴィング商會が紡ぐ物語にも似た匂いを持つが、そこはやはり小川さん、もっともっと核心を突く冷たさに満ちている。しかも、その冷たさには比類ないほど熱い思いが籠められていたりするのである。読み始めると目が離せなくなる。



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粋な提案

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夜明けの縁をさ迷う人々 小川洋子

装画・挿画は磯良一。装丁は片岡忠彦。「野性時代」掲載。 曲芸師と野球少年の友情、エレベーターで生まれたE.Bの生涯、放浪の涙売りの恋、作家だった祖父の形見を語る老嬢など9作品を収めた短編集です。 主人公たちが足を

  • From: 粋な提案 |
  • 2007/12/04(火) 03:38:27

この記事に対するコメント

クラフトエヴィング商會に似てるって言われて初めて気付きました。そういえばなんとなく……
不気味な話もありましたが、わたしもついページをめくる手が止まらなかった一冊でした。

  • 投稿者: まみみ
  • 2007/11/29(木) 23:42:12
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小川さんの不気味な話は、胸がざわざわはするのだけれど、なぜか安心して読み進められる気がします。
不思議な魅力。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2007/11/30(金) 06:50:20
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怖い物語は嫌いなはずなんですが、不思議と目が離せませんでした。
幻想的でひっそり静かなイメージの世界を漂ったような感じでした。

  • 投稿者: 藍色
  • 2007/12/04(火) 03:37:38
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小川さんの物語の怖さは、ただむやみに怖がらせるだけではないとわかっているせいか、目を背けたくはならないどころか、惹きこまれてしまいます。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2007/12/04(火) 06:39:02
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