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殺人方程式*綾辻行人

  • 2007/11/21(水) 07:28:37


殺人方程式―切断された死体の問題殺人方程式―切断された死体の問題
(1989/05)
綾辻 行人

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「く、く、首がない!」小心刑事・明日香井叶の眼前には、なんと、首と左腕が切断された死体が―!被害者は『御玉神照命会』の教主・貴伝名剛三。彼は本部ビル内で“密室”状態にあったが、何故か、死体が発見されたのは川を越えた対岸のマンションだった。しかも、前教主・貴伝名光子が謎の死を遂げた直後の惨劇。やがて息子の光彦に嫌疑が…叶の双子の兄・響が周到に練り上げられた完全犯罪に挑む。ミステリー界期待の大型新鋭が、空前のトリックと、強烈なドンデン返しで世に問う、堂々の本格推理登場。


双子の明日香井兄弟――刑事の弟・叶(きょう)と26歳でまだ大学生の兄・響(きょう)――のコンビ(?)シリーズ第一弾。
一卵性双生児であるにもかかわらず、まったく正確の違う饗と叶の物語に果たす役割がまず興味深い。キャラクターとは逆の役割を果たしているようにも見えるが、実際は叶が刑事で正解である気もする。
物語は冒頭から正体の判らない人物の目線で幕を開ける。そして、さほど難しくなさそうに思われる犯人探しにはどんでん返しが待っている。そうか、そうきたか、と思わせておいて、さらに別の答えが用意されていたのには参ってしまった。振り返ってみれば、「そういえば・・・」ということがあちこちに見られるのだが・・・。さらに、舞台選びもなんと絶妙なことか。

余談だが、町田が舞台の作品と出会う機会が多いように思う。小説にしやすい町なのだろうか?




はじまり

プロローグ(1)
――ある犯罪の光景――
            六月十二日(日) 3:00am

 昨夕から降り続いてやまぬ小雨、濡れそぼった深夜の街――。
 閑静な住宅街――その外れに建つある家の一階。明かりの点いた部屋の窓。じっとりと重く湿気を含んだ闇に身を潜め・・・・・。

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