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さよなら、そしてこんにちは*荻原浩
- 2007/11/28(水) 13:01:49
テレビ番組の健康コーナーを日々チェックしながら仕入れに追われる、スーパーの食品売場責任者。若い妻と愛娘にクリスマス・パーティをねだられる住職。プロフェッショナルの悲哀を描く著者独壇場の傑作集。
さよなら、そしてこんにちは
(2007/10/20)
荻原 浩
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表題作のほか 「ビューティフルライフ」 「スーパーマンの憂鬱」 「美獣戦隊ナイトレンジャー」 「寿し辰のいちばん長い日」 「スローライフ」 「長福寺のメリークリスマス」
自分のため、家族のため、大切な人のために日々戦う(働く)人々がそれぞれの物語の主人公である。一生懸命になればなるほどその背中には悲哀が滲んだりもする。だが、「やーめた」と言って投げ出してしまえないところがまた彼らの性質でもあるようだ。
つい声援を送り、一緒になって嘆き、他人事のようにくすりと笑いを漏らしながらじんと切なくなる、そんな一冊である。
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はじまり
『さよなら、そしてこんにちは』
陽介は急ぎ足で霊安室へ向かっていた。そこが地階のボイラー室の脇にあることは、もちろんわかっている。
外扉を開けたとたん、線香の匂いが鼻をついた。小さなロビーの向こうに安置所がある。右手の観音扉が片側だけ開き、白布をかけられたストレッチャーに男女数人が取りすがっているのが見えた。誰も陽介の足音には気づいていない。女たちは泣いていた。
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さよなら、そしてこんにちは 〜荻原 浩〜
荻原さんの新作。 世のため自分のため人のため家族のため、 一生懸命働いているのに、 報われないことってあるんだよね〜。 そんな悲哀が十二分に伝わる短編集。 荻原さんのユーモア溢れる作品は 読んでいて本当
- From: My Favorite Books |
- 2007/11/28(水) 20:28:58
さよなら、そしてこんにちは 荻原浩
イラストレーションは北村裕花。ブックデザインは鈴木成一デザイン室。「小説宝石」などに掲載の短編集。 葬儀社の営業マン、脱サラ農業の家族、スーパーの係長、イケメンの戦隊ヒーローが気になる専業主婦、寿司屋の主人、料理
- From: 粋な提案 |
- 2007/12/16(日) 17:10:15
さよなら、そしてこんにちは 荻原浩著。
サクサク読めたな~。そして装丁っていうの?これ、好き。タイトルページにそれぞれ描かれてるこの紙の手触りとか、色使いとか、すっごくいいよね。 荻原氏って、「千年樹」、そして次が「押入れのちよ」ときたもんだから、こんな柔らかい手触りのお話書くとは、なるほどね...
- From: じゃじゃままブックレビュー |
- 2008/03/09(日) 00:30:55
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この記事に対するコメント
一生懸命であればあるほど
悲哀と可笑しさが強調されますね。
『長福寺のメリークリスマス』が
一番可笑しかったです。
職種の選び方もバラエティに富んでいてよかったですね。
「長福寺のメリークリスマス」は
覚念さんの右往左往振りに、「檀家の人も許してくれるよーー」と声をかけたくなりました。
各々7人の笑いあり涙ありの人生に一喜一憂していました。
投げ出してしまえないところに、親近感が持てましたね。
ごく普通の人間たちの悲哀と可笑味がとてもよく描かれていて、思わずにやりとしたり、ほろりとしたりの読書でした。
私は「ビューティフルライフ」がお気に入りなんですよね。自分だったら、農業やりたいっていう夫に文句たらたらでついていくか不明ですが(爆)、家族4人で引っ越して、微笑ましいっていうか。あのお父さん、不安ですが。
で、裏には息子の不登校も影響してて、でも決してそれを口にしない。なんかいい家族だな〜って微笑ましくなりました。
寿し辰も好きです。
荻原さんはまだ3作目ですが、この先、順番に気をつけなきゃいけない作品ってありますか?
荻原作品、いろんなテイストがあるのでたのしみですね。
シリーズものは多くないし、逆順で読んでも理解できないことはないけれど
順番どおりに読んだ方が細かいところまで愉しめるかも・・ですね。