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正義のミカタ*本多孝好

  • 2007/12/03(月) 13:13:22


正義のミカタ―I’m a loser正義のミカタ―I’m a loser
(2007/05)
本多 孝好

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いじめられっ子の亮太は自分を変えようと「正義の味方研究部」に入部する。果たして亮太は変われるのか。いじめ、リストラ、格差。こんな社会で生きていかなきゃならない、将来が少し不安なあなたに贈る、書き下ろし青春小説。


筋金入りのいじめられっ子・蓮見亮太が、いままでの同級生など一人もいないだろうと選んだ大学に入学してまもなく、高校時代の宿敵とも言えるいじめっ子・畠田と出会ってしまい、案の定いじめの標的にされそうになる。そこに現れたのが、ボクシングでインターハイ三連覇の実力の持ち主・桐生友一だった。そして、友一に連れられて行った「正義の味方研究部」が亮太の学生生活を変えることになるのだが・・・・・。

痛快青春小説かと思いきや、そんな単純な物語ではなかった。前半部分はある意味 正義の味方の痛快物語とも言えて小気味よくさえあるのだが、後半ではその「正義」に身をおくことにことばに表わしようのない居心地の悪さを感じ始める亮太なのだった。
「正義の味方研究部」としての正義、ひとりひとりの胸の中の正義、それをどう現すか または現さずにいるか。読者は亮太と共に、さまざまな不公平や不満感、正義のあり方を感じながら過ごすのである。
筋金入りのいじめられっ子だった亮太がそこから抜け出せたわけではないが、ラストではなぜか一回り大きくなったように見えるのである。




はじまり

       1

 なぜ季節は春から始まるのだろう。
 幼いころ、ふと不思議に思ったことがある。四つに分けられた季節は、なぜ春夏秋冬と呼ばれるのだろうと。シュウトウシュンカでも、トウシュンカシュウでもなく、なぜシュンカシュウトウなのだろうと。けれど、その小さな不思議は答えを見つけられないまま、いつの間にかどこかへと消えてしまっていた。幼いころに思い浮かべた他の多くの小さな不思議と同じように。そして幼いころに思い浮かべた多くの小さな不思議は、人生の中のふとしたきっかけで答えとともによみがえってくる。ああ、そういうことだったのか。そういえば、それを不思議に思ったことがあったよな、と。




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読書・映画・ドラマetc覚書
粋な提案

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正義のミカタ ~I'm a loser~  本多孝好

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  • 2007/12/13(木) 15:36:17

正義のミカタI\'m a loser 本多孝好

装丁は松昭教。書き下ろし。 主人公で語り手の蓮見亮太は飛鳥大学に入学。高校時代のいじめっ子も入学してて再会。窮地を救った同級生、桐生友一(トモイチ)に連れられ“正義の味方研究部”に入部。好転する大学生活。ある日

  • From: 粋な提案 |
  • 2007/12/16(日) 17:15:28

この記事に対するコメント

正義って何だろう?って、考えさせられましたね。
苦難を選ぶ亮太の成長、潔さが好印象でした。

  • 投稿者: 藍色
  • 2007/12/16(日) 17:15:22
  • [編集]

友人の力、自信を持つことの威力をも改めて思わされました。
自分でしっかり判断できるようになった亮太に拍手ですね。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2007/12/16(日) 17:26:44
  • [編集]

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