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刺青(タトゥー)白書*樋口有介

  • 2007/12/06(木) 18:33:38


刺青(タトゥー)白書刺青(タトゥー)白書
(2007/02/21)
樋口 有介

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女子大生・三浦鈴女は、中学時代の同級生が相ついで殺害されたことに衝撃を受ける。彼女たちは二人とも、右肩に刺青痕があった。刺青同様に二人が消したかった過去とは何か。第一の、アイドル殺害事件のレポートを依頼された柚木草平は、鈴女たちの中学時代に事件の発端があるとみて関連性を調べ始めた――。鈴女の青春と、柚木のシニカルな優しさを描いた傑作、初文庫化で登場。


柚木草平シリーズとしては、番外編ともいえる一作のようである。柚木を一人称とする章と、鈴女の目を通して描かれる章とが交互に配置され、最後にひとつにより合わさっていく。
マイペースの典型ともいえる鈴女と、殺害されるかつての同級生たち、中学時代のいじめによる自殺事件・・・。人の心に刻み付けられた傷は、ある日ほんの些細なきっかけで破裂することがあるのだと、真犯人がわかったときにはやりきれなさでいっぱいになる。登場人物の多くは21歳という若者たちなのだが、彼らに若々しさを感じられないのはなぜだろう。抱えてしまったものの重さなのだろうか。




はじまり

       1

 この時間になると永代橋にも渋滞はみられない。細い地雨がフロントガラスをけぶらし、ワイパーの移動が隅田川の夜景を飴色に明滅させる。桜の季節も終わり、セーターも不要となったのに、このところ雨の日ばかりつづいている。




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しんちゃんの買い物帳

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「刺青白書」樋口有介

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  • From: しんちゃんの買い物帳 |
  • 2007/12/28(金) 23:28:33

この記事に対するコメント

確かに言われるように若さが足りなかったかも…もしかしたら私より老けてる?ってくらい。それはいいすぎですか。
主人公がマイペースなのに同級生はハードな人生を生きていて…対比で余計に際立って見えました。

  • 投稿者: まみみ
  • 2007/12/07(金) 22:32:45
  • [編集]

これほどハードに生きている人たちがみんな同級生、しかも21歳、っていうのもよくあることとは思えないけれど、鈴女がいることで中和されている気もしますね。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2007/12/08(土) 08:47:51
  • [編集]

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