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グラデーション*永井するみ

  • 2007/12/13(木) 17:05:36


グラデーショングラデーション
(2007/10/20)
永井 するみ

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一つ一つ、迷ったらいい。歩き続けていれば、日々は色濃くなってゆくものだから。14歳の少女が、友人、家族、憧れの人との関係のなかで、一つずつ自分の感情を増やしてゆく――。進学や恋愛、就職の悩み……誰にでも訪れる当たり前のような出来事を、自分らしく受け止め、大人の入り口に立つ23歳になるまでを丁寧に辿る。いつかの自分を投影するような、心地よい等身大の成長小説。


真紀は、好きな男の子やアイドルの話題できゃーきゃー盛り上がる同級生のなかにいて、少しばかり居心地の悪さをおぼえる十四歳だった。高校・大学と進んでも、いつも自分の居場所が定まらないような自信のなさや迷いを抱えているのだった。
そんな真紀を遠く近く支えてくれた友人たちや出会った人たちとのかかわりのなかで、真紀は彼女なりに少しずつ成長していくのだった。

主人公の真紀は、華やかなわけでも目立つわけでもないどこにでもいそうな普通の女の子である。迷い、他人をうらやみ、自分を卑下する、どちらかといえば目立たないタイプの女の子。そんな真紀だからこそ、読者はどこかに自分のかけらを重ね合わせ、真紀と一緒に悩み考え、真紀と一緒に喜びながらページを繰るのだろう。そして、真紀を応援しながらこっそりと自分をも応援しているのだ。だから真紀にはしあわせな大人になってほしいのである。




はじまり

       十四歳

 校門にもたれかかっている九谷の姿を見つけた瞬間、真紀はすぐさま教室に引き返したくなった。
 やっぱり断ればよかった。心底思うが、今となっては遅い。
 真紀を見つけた九谷は、微笑を浮かべている。




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グラデ-ション 永井するみ

装画は、順子。装幀は池田進吾(67)。初出「小説宝石」。 主人公、桂真紀が十四歳から二十三歳までの間に体験した出来事、気持ちのあれこれを丁寧に辿っていく物語。目立たず地味で真面目、人見知りで言葉に詰まり気味。母親

  • From: 粋な提案 |
  • 2007/12/25(火) 01:29:12

グラデーション/永井するみ

JUGEMテーマ:読書 読書期間:2008/2/13~2008/2/15 [BOOKデータベースより] 14歳の少女が、友人、家族、憧れの人との関係のなかで、一つずつ自分の感情を増やしてゆく―進学や恋愛、就職の悩み…誰にでも訪れる当たり前のような出来事を、自分らしく受け止め、...

  • From: hibidoku~日々、読書~ |
  • 2008/02/18(月) 22:41:55

グラデーション

グラデーション 永井 するみ 永井するみサンってことで、勝手にミステリだと思っていた。 ところが全然違うもので、あれ??と意表を疲れた感じ。 っていっても、アタシが勝手に思い込んでただけなんだけど。 桂真紀ちゃんという女の子が、少しずつ少しずつ大人?...

  • From: 読書三昧 |
  • 2008/06/03(火) 21:22:04

この記事に対するコメント

真紀の成長が温かな視線で描かれていましたね。
感情の描写が細やかで、とっても好感が持てました。
真紀を応援する気持ちって、自分をも応援していることだったのですね。

  • 投稿者: 藍色
  • 2007/12/25(火) 01:22:50
  • [編集]

そうですね、視線の温かさがにじみ出ているような作品でした。
だからより一層、応援したくなってしまうのかも。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2007/12/25(火) 06:31:55
  • [編集]

真紀の主人公体質じゃないところがよかったです。
普段スポットを浴びないだろう人の、平凡だけどかけがえのないお話。堪能しました^^

  • 投稿者: まみみ
  • 2008/01/10(木) 20:33:11
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真紀ちゃん、自分が主人公になっていると知ったら
物陰に隠れちゃいそうですよね。
そんな彼女を敢えて主人公の座に据えた永井さん、すばらしいです。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2008/01/11(金) 06:40:14
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