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カレンダーボーイ*小路幸也

  • 2007/12/18(火) 18:23:45


カレンダーボーイカレンダーボーイ
(2007/11)
小路 幸也

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3億円をふんだくれ!1968年、三億円強奪事件をきっかけに亡くなったクラスのアイドル里美ちゃん。寝て起きたら過去と現代を行き来する<ぼく>らは、彼女を救えるのか?


2006年、大学の事務局長の安斎武と同じ大学の教授の三都充は48歳。ある日二人は、1968年の同じ日に(頭の中身だけ)戻っていた。こうして彼らは、目覚めるたびに2006年の現在と1968年とを行き来するようになったのだった。
心と躰は小学五年生で、頭の中身だけが48歳という違和感になんとか慣れ、突然自分たちが置かれた状況を利用して、クラスメイトの里美ちゃんを助けるために知恵をめぐらすタケ(安斎)とイッチ(三都)。1968年に起こった三億円事件や、2006年で起こっている大学の理事長の不正も絡み、物語はただならぬ様相を呈してくる。
三億円を盗むことや里美ちゃん一家を救う場面は、あっけないくらいさらりとしか描かれていないが、そこに行き着くまでの想いの熱さと、成し遂げたあとの世界の切なさがなんとも言えない。結果としてはよかったのだろうが、ふたりにとってはあまりに切ないラストである。




はじまり

       1968/6/15 Sat

 夢だと思っていた。
あの頃の自分の部屋で目を覚まして、あぁ夢なんだなと思って、あの頃の家族と一緒に朝ご飯を食べてもう小さくなってきていたランドセルを背負って学校に向かった。
 これは、夢だ。
 随分懐かしい夢を見ているんだなぁと思っていた。




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カレンダーボーイ   ~小路 幸也~

2006年、安斎と三都は同じ大学で働く同級生同士。 その二人が1968年小学校5年生のころに精神だけタイムスリップしてしまった。 二人の身に一体何が起こったのか? 20世紀と21世紀を行き来する二人は 一家心中してしまっ

  • From: My Favorite Books |
  • 2007/12/18(火) 20:55:37

カレンダーボーイ/小路幸也

JUGEMテーマ:読書 読書期間:2007/12/18~2007/12/20 1968年の3億円強奪事件をきっかけに、一家心中で亡くなったクラスのアイドル・里美ちゃん。寝て起きたら過去と現代を行き来する「ぼくら」は、彼女を救えるのか? ウェブマガジン『パブリデイ』連載に加筆...

  • From: hibidoku~日々、読書~ |
  • 2007/12/24(月) 15:48:14

カレンダーボーイ 小路幸也

装画は磯良一。装幀は坂川栄治+永井亜矢子。ウェブマガジン「パブリデイ」連載を加筆修正。 大学教授の三都充と事務局長の安斎武は同僚で48歳の同級生。ある日ふたりは、2006年の現在から1968年の小学5年生へ意識だけがタイムスリ

  • From: 粋な提案 |
  • 2008/01/17(木) 03:11:06

この記事に対するコメント

ラストはどちらにしても切なかったですね。
3億円事件の顛末もサラっと流されてたし。
ここをもう少し掘り込んでもらいたかったなぁ~って気がしました。
でも面白かったですね。

  • 投稿者: す〜さん
  • 2007/12/18(火) 20:56:59
  • [編集]

そこを掘り下げると別の物語が一冊できちゃいそうですね。
奇想天外なのになんだか現実味のあるお話でした。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2007/12/19(水) 06:33:25
  • [編集]

肝心なとこがさらりで物足りないって思ってましたけど、
そういえば、詳しく描いてしまうと別に一冊くらいになりそうでしたね。

イッチとおじいちゃんとの会話が優しくて好きでした。

  • 投稿者: 藍色
  • 2008/01/17(木) 03:10:43
  • [編集]

おじいちゃんは言ってみれば陰の立役者ですよね。
普段からイッチをちゃんとひとりの人間として認めて接してくれていたからこそ
大事な場面で信頼されたのですね。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2008/01/17(木) 06:42:19
  • [編集]

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