fc2ブログ

青いリボン*大島真寿美

  • 2007/12/21(金) 17:17:41


青いリボン青いリボン
(2006/11)
大島 真寿美

商品詳細を見る

依子の両親は家庭内別居中。さらに、母親の長期出張が決まり、依子は親友・梢の家に下宿することに……。大家族の梢の家は、核家族の依子にとってはまるで外国。女子高生同士の友情と信頼の中に、家族とはなにかを問う、ふしぎな浮遊感ただようお話。


主人公は高校二年生の依子。小さい頃から家庭内別居状態の両親の間で育ってきたために、一家団欒を味わうこともなくある意味自分を抑えて生きてきた。父の転勤と母の上海出張を機に友人の梢の家の居候となってみて、我が家と梢一家の違いに目が眩むような日々を過ごす依子だった。
学校では学校の顔しか知らず、級友たちそれぞれにもそれぞれ違った家庭があるのだと改めて感じ、違う家庭にも違うなりの悩みがあるのだということにも気づくのだった。
ひんやりするようであたたかく、あたたかいようでときにきりっと冷たい不思議な感触の一冊だった。




はじまり

       第一章 うちにくれば?
        1
 依ちゃんて何考えてんのかよくわからないと、昔からことあるごとにいろんな人に言われてきたものだけど、何考えてるも何も、私はあんまりきちんとものを考えられなくて、とっちらかった頭で勝手な妄想ばかりしている。たぶんそれは私が一人っ子だ、ってことと、親が小学生の頃に家庭内別居なんてものを始めたっていうのが大いに関係あるのだと思う。




V
V

TB
じゃじゃままブックレビュー
しんちゃんの買い物帳

この記事に対するトラックバック

この記事のトラックバックURL

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

青いリボン 大島真寿美著。

小さい頃から両親の家庭内別居の中で、それを不幸なこととも思わずに、そういう形の家族なんだと思いながら成長した依子。 高校生になった時、父の転勤、母の海外出張と、一気に「離婚」に向けて家族が動き出す。 それまでは家庭内別居とはいえ、安定した3人のバランスが...

  • From: じゃじゃままブックレビュー |
  • 2007/12/23(日) 21:30:52

「青いリボン」大島真寿美

青いリボン大島 真寿美 (2006/11)理論社 この商品の詳細を見る 高校生の依ちゃんこと依子は一人っ子。人に何を考えてるのかよくわからないと言われる。依子の両親は家庭内別居中。でも...

  • From: しんちゃんの買い物帳 |
  • 2007/12/25(火) 20:43:19

この記事に対するコメント

これも大島カラーが出ていましたね。なんということもないような日常(親の離婚や友人一家の夜逃げなどなんということもありますけど)のようでいて終わった後に主人公が一歩踏み出してる感じが、好きです。

  • 投稿者: じゃじゃまま
  • 2007/12/23(日) 21:33:44
  • [編集]

大島作品を読むと、なんということのない日常こそがドラマだ、と思わされますね。

>終わった後に主人公が一歩踏み出してる感じ

深~くうなずきました。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2007/12/24(月) 06:33:34
  • [編集]

こんばんは。
すごくいい雰囲気の作品でしたね。
ほんと、一歩って感じ。

  • 投稿者: しんちゃん
  • 2007/12/25(火) 20:45:36
  • [編集]

この記事にコメントする

管理者にだけ表示を許可する