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くうねるところすむところ*平安寿子

  • 2007/12/25(火) 17:27:14

くうねるところすむところくうねるところすむところ
(2005/05/25)
平 安寿子

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30歳にして人生どん詰まりの梨央。一目惚れしたとび職を追いかけて飛び込んだ工務店では、亭主に逃げられた女社長がぶち切れ寸前。なにがなんだか大混乱。それでも家は建てなきゃいけない。だって、お仕事なんだもん。


山根梨央・30歳。求人誌ハイヤードリーム社の副編集長という肩書きがあるとはいえ、山と詰まれた雑用をこなすだけのような日々と編集長との関係に嫌気が差し、ひとり酔っ払って建築現場の足場に上がったところで急に酔いが醒めて腰を抜かした。降りられずに困っているところを助けてくれたトビの田所徹男にメロメロになった梨央は、なんとか徹男に近づこうと頭をフル回転させるのだった。そしてあれこれあったのち、なんと梨央はハイヤードリーム社を辞め、徹男が仕事を請け負っている鍵山工務店に就職することに・・・・・。

テンポよくとんとんと物語りは進み、日々を倦んでいたはずの梨央の恋ゆえの変わりようも、あまりにも判りやすくて、メロメロになるほどに微笑ましくなる。30歳にして初恋乙女のようなのである。これほど手放しで人を好きになれる梨央がうらやましいくらいである。
そして、やはりこの恋ゆえに踏み込むことになった建築現場という未知の世界。施主との関係、職人同士の関係、さまざまな理不尽などは、建築業界に携わらないかぎり判らないことであり、そんな意味でも興味深い。
まるっきりの素人だった梨央に、次第に家というものへの愛が芽生えてくるのがこちら側にも伝わってきて胸をじんとさせる。
建築業界とも徹男とも、焦らず急がずよりよいあしたを築いていってほしいものである。





はじまり

       その1 見知らぬ風

          1

 この世界を踏みつけて、思い切り叫びたい。
 バカヤローーーーーーーー!!!

 そう思っただけなのだ。ほんの出来心なんです。すいません。もう。しません。だから、だから、誰か、助けて。

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この記事に対するコメント

待ってました

もしかして、平さんのレヴューは初めて?
彼女にしては比較的「毒」のない作品でしたね。
個人的なシュミとしては、もっと過激なセリフがポンポン飛び出すものが好きです。
もっと売れてもいいのになぁ、と思う作家の一人です。

  • 投稿者: チョロ
  • 2007/12/26(水) 16:05:39
  • [編集]

平さんの記事はこの作品で七つ目になります。

たしかに「毒」はあまりなかったですね。
でも目のつけどころに平さんらしさが感じられました。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2007/12/26(水) 17:16:12
  • [編集]

すいません

チェック不足で申し訳ないっス、現にこのコメント欄のすぐ横に「平安寿子(7)」の文字が…それにしても「あずこ」は変換しにくいです。「あんじゅ・こ」と入力します、いつも。

  • 投稿者: チョロ
  • 2007/12/27(木) 18:03:36
  • [編集]

「あすこ」ではちゃんと変換してくれませんものね。
わたしも入力は「あんじゅこ」です。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2007/12/27(木) 20:36:48
  • [編集]

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