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親不孝通りラプソディー*北森鴻

  • 2008/01/06(日) 16:57:33

親不孝通りラプソディー親不孝通りラプソディー
(2006/10/17)
北森 鴻

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一九八五年、博多の町を騒がすコンビ、鴨志田鉄樹(通称テッキ=俺)と根岸球太(通称キュータ=オレ)の二人。美人局に引っかかったキュータは、地元信金の裏金を奪う計画をテッキに持ちかける。キュータの友人が、警察の射撃訓練場で拾った弾丸を現場に残し、捜査の矛先を鈍らせる計画であった。無謀な計画をテッキに断られたキュータは、山沢組の下っ端で、組内で不始末をしでかした鈴木恭二(キョウジ)と組んで強盗を決行。首尾よく一億二千万円を手にするが、そこから歯車が狂い始めた。残された弾丸があぶり出す警察の裏事情、一連の計画の裏で糸を引く謎の人物、金を狙う山沢組、さらに脱北者グループも絡んで博多は危機のてんこ盛り。テッキとキュータに明日はあるのか―?1985年の博多を舞台に、危険と謎が絡み合うCRIME MYSTERY。


なんというか、疲れました。些かハンパな高校生コンビ+αが意図したりしなかったりで巻き起こすうねりにあっちもこっちも呑み込まれつつ流れていくような物語である。
友情物語でもなく――ときどき絆が感じられもするが、純然たるバイオレンスでもなく、ミステリと言ってしまっていいのかは判断に悩む。結局彼らのしたことは闇に葬られてしまったわけだし・・・・・。男の子はこういうむちゃくちゃ物語、好きなのでしょうか。
博多が舞台で博多弁が飛び交うところはいい味を出していると思うが、高校生である彼らにとっても博多という街にとっても、とてつもなく不幸な物語な気がするのはわたしだけだろうか。




はじまり

       プロローグ

 シートの隙間から吹き込む潮風に、女性客の一人が「ひゃあっ」と声をあげた。真冬の屋台は博多の風物詩、といえば聞こえはいい。が、わざわざ隙間を探るように侵入を繰り返す寒風を「粋だ、おつだ」などと温いことをいおうものなら、隣の客から熱燗を頭からかけられかねないほど、洒落にならぬ厄介者であることも確かだ。

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