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先生と僕*坂木司

  • 2008/02/12(火) 17:14:42

先生と僕先生と僕
(2007/12)
坂木 司

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「先生と僕」―2人が向かった書店でみかけたもの…?「消えた歌声」―推理小説研究会の仲間と行ったカラオケで…?「逃げ水のいるプール」―区民プールで働くクラスメートが…?「額縁の裏」―繁華街で無料の展覧会に誘われたら…?「見えない盗品」―ペット用品をネットで買おうとしたら…?(こわがりな大学生+ミステリ大好き中学生)×謎=名探偵。あなたのまわりのちょっとした事件。先生と僕が解決します。


僕:伊藤二葉、小心者の大学一年生。
先生:瀬川隼人、頭脳明晰・アイドル系の容姿のミステリ好き中学一年生、家庭教師募集中。

ひょんなことから大学の推理研究部に入部することになった二葉――殺人とか怖いことがで大の苦手――が、公園のベンチで江戸川乱歩の文庫本を読んでいたのが縁で、家庭教師を頼まれた。その相手が瀬川隼人だったのだ。条件は、二時間の持ち時間のうち半分は自習、残りは好きな本を読んだりミステリの話をしたりして過ごす、というものなのだった。
隼人は、事件の種をあちこちで見つけ、二葉を巻き込んで解決に乗り出すのである。
隼人の見た目と内実のギャップと 二葉の根っからの人のよさが、実年齢と逆転しているところが面白さを増している。新しいコンビ誕生、という感じ。
つづきはあるのだろうか。




はじまり

       一話 先生と僕

 一歩進むたびに、チラシを手渡される。そして立ち止まるたびに、声をかけられる。
 「君、一年だよね?もしまだ部を決めていなかったら、うちに遊びに来てみない?スキーとテニスのサークルなんだけど」
 「あの、えーと・・・・・」
 「こんにちは!英語研究会です。とはいっても堅苦しいムードじゃないから、体育会系との兼部もオッケーよ!」
 「はい、えーと・・・・・」
 「どうもどうも!S大名物落研です!人生には笑いが大切。人を笑わせて自分も笑って、楽しい大学生活を送ろうじゃあーりませんか?」
 「ええ・・・・・」
 大学の中庭に設置されたクラブの立て看板。ラッシュアワーもかくやというほどの人混み。次々と繰り出される早口の勧誘に、とりあえずうなずくだけで精一杯。
 そんな中、背中を叩く人物がいる。ふり返ると、そこには入学して最初に出来た友人、山田順次の姿があった。




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粋な提案

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先生と僕 坂木司

装幀は石川絢士(theGARDEN)。初出「小説推理」。連作短編集。 大学生になった語り手の僕、伊藤二葉はミステリマニアの中学生、瀬川隼人にナ...

  • From: 粋な提案 |
  • 2008/04/07(月) 04:21:40

この記事に対するコメント

心地よく読めました。
こわがりの二葉とミステリマニアの隼人くんのコンビネーションがよかったです。
続編、ありそうですよね。
今回はグルメな場面がなかったので、ダイエット効果も?(笑)。

  • 投稿者: 藍色
  • 2008/04/07(月) 04:21:02
  • [編集]

ぜひ続編をお願いしたいですね。
無条件に愉しめる読書タイムは至福です。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2008/04/07(月) 06:38:08
  • [編集]

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