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チョコリエッタ*大島真寿美

  • 2008/02/18(月) 18:48:26

チョコリエッタチョコリエッタ
(2003/03)
大島 真寿美

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誰も呼ばない本当の名前、私はチョコリエッタ。がらんとしたモノクロームの記憶がやわらかに色づき、のびのびと芽吹きだすまで―私が或る一匹の犬だった季節はそうして終わった。珠玉の青春小説。


チョコリエッタ/宮永知世子の物語。
子どものころ、父が運転する車で両親と山へ行く途中で事故に遭い、母を亡くし、父の妹の霧湖ちゃんを母代わりに育って、いまは高校二年生。
姉妹のように一緒に育ってきた犬のジュリエッタもこのあいだ死んでしまった。
進路指導のアンケートには本気で「犬になりたい」と書いた。

自分の境遇を嘆き暮らしているわけでもなく、何かに反抗するわけでもない。どこへいけばいいのか、ここに居ていいのか、何を見ればいいのか、どう見られればいいのか・・・。自分の置き所がつかめずに靄のなかで道に迷うようなひとつの若い季節を見ているような気持ちになる一冊である。
切なくて、哀しくて、愛おしくて、しんしんと泣きたくなる。




はじまり

       第一章 春のフィルム
          1

 私はチョコリエッタ。
 うそ。
 宮永知世子なんていうダサイ名前。
 春休み、髪を切った。人が唖然とするくらい短く切った。どこからどう見ても少年になった。女の子なんてまっぴらだから。
 うそ。
 少年だってまっぴら。
 ついでに言えば人間なんてまっぴら。




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「チョコリエッタ」大島真寿美

チョコリエッタ大島 真寿美 (2003/03)角川書店 この商品の詳細を見る 高校二年生の宮永知世子は、進路調査に「犬になりたい」とまじめに書いて...

  • From: しんちゃんの買い物帳 |
  • 2008/02/19(火) 23:28:03

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