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共犯マジック*北森鴻

  • 2008/02/21(木) 17:21:07

共犯マジック共犯マジック
(2001/07)
北森 鴻

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人の凶兆・不幸のみを予言する、謎の占い書「フォーチュンブック」。読者の連鎖的な自殺を誘発し、回収騒ぎにまで発展したこの本を、松本市のとある書店で偶然入手した、七人の男女。彼らは、運命の黒い糸に搦めとられ、それぞれの犯罪に手を染める。そして知らず知らずのうち、昭和という時代の“共犯者”の役割を演じることに…。錯綜する物語は、やがて、驚愕の最終話へ―!!連作ミステリーの到達点を示す、気鋭・北森鴻の傑作最新長篇。


最終話である表題作のほか、「原点」 「それからの貌」 「羽化の季節」 「封印迷宮」 「さよなら神様」 「六人の謡える乙子」という連作。

すべては、第一話に出てくる不幸のみを予言するという謎の占い書「フォーチュンブック」に纏わって始まったのだった。
長野県松本市のある書店に平積みされていた七冊のフォーチュンブックが、それにかかわった人々のその後に暗い影を落とし、しかも、昭和のあの時期日本中を震撼させ、いまもなお古びずに記憶に刻まれている複数の事件をひとつに結びつけてしまうことになったのである。
ただの点だと思っていたものが、次々に結ばれて一本の線になる様は、まさにタイトルどおりの「共犯マジック」である。お見事。





はじまり

       プロローグ

 一九六七年七月十七日。
 ジョン・コルトレーンが四十歳の若さで死んだ。
 翌日、蜷川哲治はその数行たらずの短い訃報記事を、職場で読んだ。
 ――コルトレーンというと、あれは・・・・・。
 「あの、この本」
 レジの前にやってきた客の声は蜷川に届かなかった。

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この記事に対するコメント

北森さん、平さん、石田さんとおいしい人が連続しているのに、なかなか書き込めませんでした。あまりにもこのあたりが「重なっている」ので、私生活を見られているような気がして、思わず赤面・・・冗談です。
でも「波長が合う」というのは現実の人でも、小説やエッセイでもあるようですね。

  • 投稿者: チョロ
  • 2008/02/22(金) 19:07:24
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北森さんは、チョロさんのお薦めのおかげで
すっかりはまってしまいました。
うれしいご縁でした。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2008/02/22(金) 19:21:21
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