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ぶぶ漬け伝説の謎*北森鴻

  • 2008/03/12(水) 17:31:41

ぶぶ漬け伝説の謎 裏京都ミステリー (裏京都ミステリー)ぶぶ漬け伝説の謎 裏京都ミステリー (裏京都ミステリー)
(2006/04/20)
北森 鴻

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知る人ぞ知る裏(マイナー)な名刹・大悲閣千光寺に、今日も珍妙な事件が持ち込まれる。元裏世界の住人にして寺男の有馬次郎とマイナー新聞の自称「エース記者」折原けい、自称「裏京都案内人」のスチャラカ作家・ムンちゃんが、難事件の謎を追う!?誰も知らないミステリアス京都と、古都ならではの謎解きの妙味、たっぷりとご堪能ください。


表題作のほか、「狐狸夢」 「悪縁断ち」 「冬の刺客」 「興ざめた馬を見よ」 「白味噌伝説の謎」という六つのコメディタッチの連作ミステリ。
大悲閣の寺男――かつては京都の町を荒らした泥棒だったという――有馬次郎の元には、昔の稼業故かどうかは判らないが面倒ごとがたびたび舞い込む。持ってくるのは、新聞記者の折原けいやスチャラカ作家のムンちゃんこと水森堅――よく知っている方を連想させられますね――であり、有馬自身はいい加減うんざりなのだが、謎解きに繰り出すことになるのである。
そんなこんなな裏(マイナー)京都にまつわる六つの謎解きの物語である。
有馬が顔を出す店の出すお酒や料理が垂涎物なのは著者らしいし、大悲閣の住職の的を射た渋いひとこともピリリと引き締めるのに役立っている。





はじまり

       「狐狸夢」

 裏京都を語るうえではずせぬ聖地があることをご存知だろうか。
 裏寺町。
 若者でにぎわう寺町通り、河原町通りを光さす場所とするならば、裏寺町および裏寺町通りは、その狭間にあってひっそりとたたずむ、影の場所である。

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