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闇色(あんしょく)のソプラノ*北森鴻

  • 2008/03/14(金) 12:58:19

闇色のソプラノ闇色のソプラノ
(1998/09)
北森 鴻

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夭折した童謡詩人・樹来たか子の「秋ノ声」に魅せられたものは、何故破滅の匂いのする真実に近付かなければならないのか。神無き地遠誉野を舞台に、戦慄の殺人事件。驚愕のトリック。不思議な擬音の正体は!?そして幽明境を異にした奇跡とは!?ミステリ界注目の大型新鋭が放つ書下ろし長編本格推理。


大学生の桂城真夜子は、友人以上恋人未満の男友達・洲内一馬のアパートで偶然見つけた「JANARIYA-SHU」という手製の同人誌に掲載されていた樹来(きらい)たか子の童謡詩に魅せられ、卒論のテーマにすることした。まさにこのことが、秘められた謎の箱の蓋を開くきっかけとなって物語が流れ始めるのである。
樹来たか子の早すぎる死の真実を解き明かすことはもちろん、ある種の不思議な場所である東京の西の端に位置する遠誉野(とよの)市に吸い寄せられるように集まり、絡み合う人間関係を解き明かすことにも興味は向かうのである。偶然のように起こる事件としてのあの点も、またあの点も、いずれは面となるべくして配されたひとつひとつの点であったのだ。偶然を装った必然の巧みさには舌を巻くばかりである。





はじまり

       【郷土史研究家・殿村三味著『私見 遠誉野市沿革』より】

 東京都遠誉野市。人口二一三、〇〇〇人。
 遠誉野市は東京の西の果て、山梨県と八王子とを結ぶ線上に位置する小都市である。
 

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