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なぜ絵版師に頼まなかったのか*北森鴻

  • 2008/07/08(火) 18:30:58

なぜ絵版師に頼まなかったのかなぜ絵版師に頼まなかったのか
(2008/05/22)
北森鴻

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憧れの帝都でドイツ人医師の給仕となった葛城冬馬。文明開化で新しい風が吹く帝都で、謎めいた事件が…。日本をこよなく愛するお雇い外国人・ベルツ先生とその弟子・葛城冬馬が、奇妙な事件の数々に挑む。


表題作のほか、「九枚目は多すぎる」 「人形はなぜ生かされる」 「紅葉夢」 「執事たちの沈黙」

どこかで聞いたことのあるようなタイトルたちである。ふざけた物語かと思いきや、物語自体はいたって真面目である。ベルツ先生の徳利が花瓶にしか見えないとか、お猪口が煮物椀にしか見えないとか、内掛けを部屋着にしているとかいう尋常ならなさはあるものの・・・。
明治維新とときを同じくして生まれた冬馬は、十三歳のときにベルツ先生の書生として、帝都にやってきた。そして、先生のもとに持ち込まれたり、先生が出会った事件や謎を、探偵役として調べ解き明かすようになるのである。
ベルツ先生や、先生の下に集まってくる外国人たちのひと癖もふた癖もあるキャラクターと、維新間もない帝都の風物が物語りにのどかだが騒々しい雰囲気をもたらしていて興味深い。
十三歳から二十二歳になる間の冬馬の成長ぶりもみどころである。

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この記事に対するコメント

うへぇぇ

北森氏の新作、まったくノーチェックでした、反省。
ふざけたふりで何かするのは、北森さんのいいクセでもあります。ちょうどビートたけし氏が「被りもの」をしないとマトモに話せないのに似ています。
すぐに追いかけて、読みますね。

  • 投稿者: チョロ
  • 2008/07/08(火) 18:50:20
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いままでの北森作品とは少し趣の違う物語でした。
舞台に選んだ時代と物語がとてもマッチしているように思います。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2008/07/08(火) 19:34:32
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