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くちぶえ番長*重松清

  • 2008/08/01(金) 17:25:58

くちぶえ番長 (新潮文庫 し 43-10)くちぶえ番長 (新潮文庫 し 43-10)
(2007/06)
重松 清

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小学四年生のツヨシのクラスに、一輪車とくちぶえの上手な女の子、マコトがやってきた。転校早々「わたし、この学校の番長になる!」と宣言したマコトに、みんなはびっくり。でも、小さい頃にお父さんを亡くしたマコトは、誰よりも強く、優しく、友だち思いで、頼りになるやつだったんだ――。サイコーの相棒になったマコトとツヨシが駆けぬけた一年間の、決して忘れられない友情物語。


大人になって作家になったツヨシが、故郷の家の物置でみつけた小学校四年生のころの『ひみつノート』。作家になったときのネタ帳として何でも書き留めていたノートだった。そこには、いつもマコトがいたのだった。
幼いころに父を亡くし、ほかの同級生よりもひと足先に大人になってしまったようなマコトの健気さと、それをしっかり理解できるほどには大人ではなく、かといってまったく無頓着でいられるほど子どもではないツヨシの心あたたまり、ちょっぴり切ない想いのやりとりの物語。
「泣きたいときには口笛を」というマコトの父の遺した言葉が、熱く哀しい。




はじまり

       プロローグ

 「ネコを探しています」という貼り紙を、君は町かどで見かけたことはないだろうか。飼っていたネコが、なにかの拍子で家に帰ってこなくなったとき、飼い主が心配して、悲しんで、無事であることを祈りながら書いた貼り紙だ。




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くちぶえ番長 重松清著。

≪★★★☆≫ この前に読んだ大島真寿美著の「ぼくらのバス」といい、重松氏の「くちぶえ番長」といい、小学生が主人公。 この作品は『小学4年生』に連載されてたというから児童書なんだろうな。そういえば私も『小学5年生』『小学6年生』買ってた気がする。 重松氏の?...

  • From: じゃじゃままブックレビュー |
  • 2008/08/04(月) 23:07:10

くちぶえ番長 重松清

装画・挿画・装幀は塚本やすし。雑誌「小学四年生」連載+書き下ろし。 語り手のぼく、小学四年生のツヨシのクラスに転校してきた女の子、 ...

  • From: 粋な提案 |
  • 2008/09/10(水) 02:40:59

この記事に対するコメント

この本の装丁、すっごく可愛くて大好きなんですよね。
4年生って、こんなに大事で素敵な日々だったかな~。もう一度やり直してみたいですね。

  • 投稿者: じゃじゃまま
  • 2008/08/04(月) 23:08:38
  • [編集]

黒板っていうのが、4年性っぽくていいですよね。

時代が違うので、わたしが4年生のころは全体にもっと幼かった気がするけれど
それでも、5年生とは明らかに立つ場所が違う学年のような気がします。

ツヨシのお父さんも好きでした。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2008/08/05(火) 06:51:29
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凛々しくて優しいマコトがかっこよかったですね。
子どもの頃を思い返しながら読めて楽しかったです。

  • 投稿者: 藍色
  • 2008/09/10(水) 02:40:34
  • [編集]

いまの時代は、マコトのような子は生きにくいのだろうなぁとも思うけれど
その時代にあえてマコトを書いてくれた重松さんに拍手を送りたいです。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2008/09/10(水) 07:17:46
  • [編集]

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