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ソロモンの犬*道尾秀介

  • 2008/10/13(月) 17:58:29

ソロモンの犬ソロモンの犬
(2007/08)
道尾 秀介

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さっきまで元気だった陽介が目の前で死んだ。愛犬はなぜ暴走したのか? 飄然たるユーモアと痛切なアイロニー。青春ミステリー傑作


物語がはじまった。なにやら不穏な状況の舞台上に登場人物が次々と現れ、回想場面を挟みながら、過去に起こった事件を解き明かしていく物語である。・・・・・とずっと思いながら読んでいた。しかしあるところまでくると・・・・・。
こういう仕掛けに引っかかると思わずうれしくなってしまう。主役は秋本なのだが、事件を直接知らない間宮先生が、脇役ながら探偵役としていい味を出している。学生からは、見かけや行動に問題ありという評価のようだが、気配りもなかなかのように見受けられた。興味深いキャラクターである。




はじまり


 空も地面も、灰色だった。その灰色の境界に浮かぶようにして、赤いイタリックのアルファベットが光っていた。

 『Welcome to riverside cafe SUN's

 SUNというのは、息子だったか、それとも太陽だったか。どちらにしても、いまの彼があまり目にしたくない店名ではあった。




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じゃじゃままブックレビュー

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ソロモンの犬 道尾秀介著。

≪★★★≫ うん、こういう騙され方ならいつでもカモン。OKかも。 でも、このやり口ならいくらでもどうとでも話作れるっちゅうか、ちょいずるい気もするけど。 ただ今まで、ミスター伏線として読み手を騙すこと、ミスリードすることに力注いでたって感のある道尾氏にし...

  • From: じゃじゃままブックレビュー |
  • 2008/10/15(水) 16:20:50

この記事に対するコメント

自分のレビュー読み返してみても好意的なこと書いてるんですけど、いったいどうやって騙されたんだっけ?ってあまり覚えてなくて。
いや、ラストは覚えてるんですけど、中身が思い出せない・・・案外素直な内容だと、逆に印象薄くなっちゃいますね。

  • 投稿者: じゃじゃまま
  • 2008/10/15(水) 16:23:33
  • [編集]

ミステリのレビューって、詳しいことを書けないから
時間が経ったものは、自分で読み返しても思い出せないことありますよね。

現在だと思っていたのが夢のなかだったり
病院で亡くなった人がミスリードだったり・・・。
あまり言えなくて苦しいです^^;

  • 投稿者: ふらっと
  • 2008/10/15(水) 18:09:51
  • [編集]

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