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アイスクリン強し*畠中恵

  • 2008/11/13(木) 17:22:30

アイスクリン強しアイスクリン強し
(2008/10/21)
畠中 恵

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スイーツ文明開化は酸いも甘いも運んでくる 西洋菓子屋を起こした皆川真次郎が、愉快な仲間・元幕臣「若様組」の警官達と、日々起こる数々の騒動に大奮闘。スイーツに拠せて描く文明開化・明治の青春。


表題作のほか、「チヨコレイト甘し」 「シユウクリーム危うし」 「ゼリケーキ儚し」 「ワッフルス熱し」

明治という時代になって二十年以上経った東京が舞台。銀座や築地の居留地にはここが日本かと思うような洋風の建物が立ち並び、外国人が普通に街を行き交うようにはなったが、人々はまだまだ江戸を引きずっている。そんな時代を生きる若者たちの姿を、居留地育ちの西洋菓子職人・皆川真次郎を軸に描かれている。真次郎の作る西洋菓子が物語に織り込まれているのもたのしげである。ただ、菓子と物語の関連性はさほど強いものではなく、そのことがちょっぴり残念でもあった。
真次郎と沙羅のこれからもぜひ見せていただきたいものである。




はじまり

       序

 時が時代を連れ去って、『江戸』が『明治』という名に改まった。
 すると頭に頂くお方が、公方様から天子様に変わったからには、万事移り変わるのが世の習いと定まったらしい。世俗の町中においても、名や姿を改めるものが多々出てきたのだ。




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しんちゃんの買い物帳
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「アイスクリン強し」畠中恵

アイスクリン強し(2008/10/21)畠中 恵商品詳細を見る 時は明治二十三年。築地の居留地近くに、新しき菓子である西洋菓子を売り始めたお店があっ...

  • From: しんちゃんの買い物帳 |
  • 2008/11/29(土) 23:37:36

アイスクリン強し 畠中恵著。

≪★★☆≫ 時は明治。江戸から明治と名を改めたからには、万事移り変わるのが世の習い、とのことで、西洋の菓子を世に広めるために菓子屋を開店した皆川真次郎と、元幕臣の「若様組」の巡査たちとの、スイーツ文明開化の騒動記。 装丁が可愛くて、私もシュークリームが?...

  • From: じゃじゃままブックレビュー |
  • 2009/05/29(金) 23:53:18

この記事に対するコメント

どうしてどれもこれも中途半端な感じなんでしょうか~。
「こころげそう」がお気に入りの私だったので、ちょっとがっかりでした。
甘いものが食べたくなるような、そんな物語を勝手に想像してたんですけど、微妙に違って、う~んでした。でも続編が出たら、この消化不良を解消するために世みたいですね。

  • 投稿者: じゃじゃまま
  • 2009/05/29(金) 23:56:25
  • [編集]

そうそう、想像とはいささか違う物語でしたね。
スイーツと物語の関係性にもうひと工夫欲しかったです。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2009/05/30(土) 07:27:07
  • [編集]

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