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ホームズのいない町*蒼井上鷹

  • 2009/01/18(日) 19:52:24

ホームズのいない町―13のまだらな推理 (FUTABA NOVELS) (双葉ノベルス)ホームズのいない町―13のまだらな推理 (FUTABA NOVELS) (双葉ノベルス)
(2008/03/19)
蒼井 上鷹

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そんじょそこらにホームズのように名推理ができる人はいません。登場人物が不完全な推測をし合い、勝手に誤解をして、いつもおかしな展開に。妻とのロマンスのために庭を掘ってほしくない男と、庭のお金を掘り返したい男の思惑が交錯する「第二の空き地の冒険」など短編七編と、関連する掌編が六編入った、傑作ミステリー集。


「六本のナポレオン」 「被害者は二人」 「あやしい一輪車乗り」 「ペット探偵帰る」 「第二の空き地の冒険」 「赤い○」 「五つも時計を持つ男」 「吐く人」 「四つのサイン入り本」 「銀星ちゃんがいっぱい」 「まだらのひもで三㎏」 「覆面の依頼人」 「もう一本の緋色の糸」

短編掌編合わせて十三の連作集。
物語ごとに事件や主役を換えながら、少しずつリンクして次の作品へとつないでいるが、全体を通してみてみれば、謎解きも見事に一本になっていて、二度も三度も愉しい一冊である。
決まった探偵役がいるわけでもなく、登場人物がそのときどきにあてずっぽうやら推理やらで謎を解くのだが、ときには見当違いだったりもして、シリアスなのかコミカルなのかも判らなくなることがある。幾筋にも分かれた道筋が、ラストに向かってひとつになっていくときに胸が高鳴るのだった。




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粋な提案

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ホームズのいない町・13のまだらな推理 蒼井上鷹

装幀は松昭教。「小説推理」連載+書き下ろし。短編集。 シャーロック・ホームズ譚を思い起こさせる各編の題名です。 一応の決着をしたはず...

  • From: 粋な提案 |
  • 2009/01/27(火) 17:02:37

この記事に対するコメント

こんにちわ。
感想を読ませて頂いて、読みたくなり
早速、図書館で借りてきて読んでる最中です。
また、2話読んだだけですが、この先
どうなるのかと、もうドキドキな状態。
ラストが楽しみです。

  • 投稿者: ゆき
  • 2009/01/25(日) 14:49:46
  • [編集]

なんだか不思議な連作ですよね。
思いがけないところに、思いがけない人が出てきて
「あ、こんなところに繋がっていたのか!」と思うことが再三ありました。

ゆきさんの感想もたのしみにお待ちしています。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2009/01/25(日) 16:44:49
  • [編集]

あちこちに張られた伏線
意外な所で繋がっていましたね。
なかなかの読み応えがあって、楽しめました。

  • 投稿者: 藍色
  • 2009/01/27(火) 17:02:07
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普通の連作のつながり方とはひと味違っていて、不思議な感じでした。
愉しい一冊でしたね。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2009/01/27(火) 18:39:19
  • [編集]

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