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夜は短し歩けよ乙女*森見登美彦

  • 2009/03/26(木) 18:30:15

夜は短し歩けよ乙女夜は短し歩けよ乙女
(2006/11/29)
森見 登美彦

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私はなるべく彼女の目にとまるよう心がけてきた。吉田神社で、出町柳駅で、百万遍交差点で、銀閣寺で、哲学の道で、「偶然の」出逢いは頻発した。我ながらあからさまに怪しいのである。そんなにあらゆる街角に、俺が立っているはずがない。「ま、たまたま通りかかったもんだから」という台詞を喉から血が出るほど繰り返す私に、彼女は天真爛漫な笑みをもって応え続けた。「あ!先輩、奇遇ですねえ!」…「黒髪の乙女」に片想いしてしまった「先輩」。二人を待ち受けるのは、奇々怪々なる面々が起こす珍事件の数々、そして運命の大転回だった。天然キャラ女子に萌える男子の純情!キュートで奇抜な恋愛小説in京都。


独特の文体、独特の世界観、独特のキャラクター。なんと独特尽くしな一冊であることか。
だが、そのどれもが成功しているのが素晴らしい。物語の中に熱に浮かされてみる夢がでてくるが、そもそも全体が、熱に浮かされてみている夢のような物語である。かなり危険にさらされたり、ハチャメチャな騒動に巻き込まれていたりするのだが、麗しの黒髪の乙女はあくまでもマイペース。騒動などどこ吹く風という様子で、自分のときを過ごしているのが――実際に身近にいたら疲れるだろうが――潔くもあり、胸がすく思いでもある。
表紙をじっくり見ずに読み始めたので、先輩(私)のイメージはずっと桐谷健太さんだったのだが、読み終えて表紙を見たら、それほど濃いキャラではない普通の青年だったので、ちょっと驚いた。



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「夜は短し歩けよ乙女」森見登美彦

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  • 2009/04/02(木) 22:24:48

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