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鷺と雪*北村薫

  • 2009/05/27(水) 11:20:38

鷺と雪鷺と雪
(2009/04)
北村 薫

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帝都に忍び寄る不穏な足音。ルンペン、ブッポウソウ、ドッペルゲンガー…。良家の令嬢・英子の目に、時代はどう映るのか。昭和十一年二月、雪の朝、運命の響きが耳を撃つ―。


表題作のほか、「不在の父」 「獅子と地下鉄」

ベッキーさんシリーズ第三弾である。
恙なく女学生生活を送る英子だったが、友人や知人の身の回りに起こるちょっとした不思議に、心を奪われたり胸を痛めたりもする。そんなときに頼りになるのは、お抱え運転手のベッキーさん(別宮みつ子)である。控えめながら、豊富な知識と思慮深さで、陰ながらいつも的確なアドバイスを授けてくれるベッキーさんなのである。
現代では考えられないが、良家のお嬢さまである英子が、ごく限られた範囲ではあるが、このように探偵まがいの冒険をすることができるのも、ベッキーさんが雇い主である英子の両親から絶大なる信頼を寄せられている証でもあるだろう。なんとも格好いいのである、ベッキーさん。
最後に配された表題作では、時代は不穏な気配が濃厚になり、英子の淡い恋心にも影が差す幕切れとなる。若月さんがどうなったのか、とても気になる。

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