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わくらば追慕抄*朱川湊人

  • 2009/07/13(月) 13:43:50

わくらば追慕抄わくらば追慕抄
(2009/03/26)
朱川 湊人

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人や物の「記憶」を読み取れるという不思議な力をもった姉の鈴音と、お転婆で姉想いの妹ワッコ。固い絆で結ばれた二人の前に現れた謎の女は、鈴音と同じ力を悪用して他人の過去を暴き立てていた。女の名は御堂吹雪―その冷たい怒りと憎しみに満ちたまなざしが鈴音に向けられて…。今は遠い昭和30年代を舞台に、人の優しさと生きる哀しみをノスタルジックに描く、昭和事件簿「わくらば」シリーズ第2弾。


「澱みに光るもの」 「黄昏の少年」 「冬は冬の花」 「夕凪に祈った日」 「昔、ずっと昔」

連作短編集でもあり、一連の物語としても読める。前作同様、歳を重ねた和歌子が、振り返って語る形を取っている。
前作では、わけもわからず借り出された形の鈴音だったが、今作でははっきりと自分の意思を持って自らの力を使うようになっていて、少しずつ人間としての強さも身につけてきたのだなぁと感慨深い。
また今作では、薔薇姫と名乗る、鈴音と同じような力を持つ女性が登場し、上条姉妹にも読者にも不安を抱かせる。彼女と鈴音の関係が明らかにされていないので、シリーズはまだつづくのだろう。たのしみである。

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