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ブラックペアン1988*海堂尊

  • 2009/07/24(金) 16:48:15

ブラックペアン1988ブラックペアン1988
(2007/09/21)
海堂 尊

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医師国家試験受験後、合否判定を待ちながらも「東城大学医学部付属病院」の研修医となった世良雅志。世良が入局したのは教授の佐伯清剛が頂点に君臨している総合外科教室「佐伯外科」、そんな佐伯外科に入局して3日目、世良は帝花大学からやってきた新任の講師・高階権太と遭遇する。高階は食道自動吻合器「スナイプAZ1988」を引っ提げ、手術の在り方に一石を投じ波紋を呼び、周囲の反感を抱かせるのだった。また「佐伯外科」には「オペ室の悪魔」と呼ばれる万年医局員の渡海征司郎がおり、世良は高階や渡海との関わりの中で医師として成長していく。
だが佐伯も立候補した病院長選挙の時期、渡海と佐伯の因縁を巡る事件が起こった。


いまからほぼ二十年前、1988年の東城医大である。
馴染みの登場人物の若き日の姿や、現在の姿の源となるようなエピソードも興味深い。そして何より印象深いのは、「命を救う」ことにかける真剣さである。性格がそれぞれ違うように、手術のやり方も違い、手術に臨む心がまえも人の数だけあるが、救える命の炎を消さない、という覚悟は共通していて、それぞれのスタンスでその一点に向かう様子に神々しささえ覚える。緊張感漂う一冊だった。



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職人に対する尊敬と、信念に対する感動:ブラックペアン1988

ブラックペアン1988作者: 海堂 尊出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/09/21メディア: 単行本 海堂尊が1988年、昭和63年の東城大を舞台に描く感動のストーリー。 筆者の作品はコミカル、シニカルな作品が多いが、本書は掛け値なしに感動する。

  • From: 本読みの記録 |
  • 2009/08/18(火) 23:24:05

海堂尊「ブラックペアン1988」

海堂尊著 「ブラックペアン1988」を読む。 このフレーズにシビれた。  世良は慎重に手洗いを続ける。手のひらのうらおもて。手首。二の腕。指の一本一本。前腕。すべてを六角柱に見立て、その一面を十回ずつ。先端から中心へ。流れを乱さず、すべては同じルールの下に。 ...

  • From: ご本といえばblog |
  • 2010/10/16(土) 08:35:58

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