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すりばちの底にあるというボタン*大島真寿美

  • 2009/07/25(土) 17:16:11

すりばちの底にあるというボタンすりばちの底にあるというボタン
(2009/02/18)
大島 真寿美

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「すりばち団地」に住んでいる薫子と雪乃は、幼なじみ。その二人の前にあらわれた転校生の晴人。薫子と雪乃が知っていたのは「ボタンを押すと世界が沈んでしまう」ということ。しかし晴人が知っていたのは、「ボタンを押すと願いが叶う」ということ。どちらが真実?三人は、真実を探しもとめ動きだす。―団地を舞台に心の揺れ動きを丁寧に描き出した物語。


児童書とは謳っていないが、児童書だろう。
主人公の薫子・雪乃・晴人は、小学六年生。自分をしっかり持っている薫子、妹キャラでほのぼのとした雪乃、転校生で引っ込み思案の晴人、性格も家庭環境も三者三様である。
すりばち団地の底にあるというボタンの噂は、良いものと悪いものとふたつあり、どちらにしても彼らには、それを誰かが押してしまうことが心配なのだった。
寂れていく団地、いつの時代にもそこにいた子どもたちの世界、ボタンの噂の移り変わり。ボタン伝説はたぶん、すりばち団地の子どもたちの心のよりどころだったのだろう。
ちょっぴり寂しく、そしてあたたかく、胸がきゅんとする一冊だった。




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じゃじゃままブックレビュー

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すりばちの底にあるというボタン 大島真寿美著。

≪★☆≫ 児童書なのかな。 お父さんがいなくなってしまった晴人は、お父さんの実家、すりばち団地で暮らすことになる。 そこには、離婚して子どもと離れ離れになったお父さんの弟がいて、シュンおじさんから「この団地には夢が叶うボタンがある」と聞かされる。 クラス?...

  • From: じゃじゃままブックレビュー |
  • 2009/08/01(土) 00:33:36

この記事に対するコメント

大島さんは児童書も多いですもんね。
大人の話もいいけど、たまには子どものお話を、大人の目線で感じるのもいいですね。
温かいですよね。お父さんが戻ってこないのはリアルなお話ですが。(苦笑)

  • 投稿者: じゃじゃまま
  • 2009/08/01(土) 00:36:11
  • [編集]

登場する人たちが、みんないい人なのも好ましかったです。
大人たちも、噂に正面から向き合ってくれていて。
こんな団地、沈んでほしくありませんね。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2009/08/01(土) 08:21:03
  • [編集]

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