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ラスト・レース--1986冬物語*柴田よしき

  • 2009/07/27(月) 06:59:28

ラスト・レース―1986冬物語 (文春文庫)ラスト・レース―1986冬物語 (文春文庫)
(2001/05)
柴田 よしき

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社内恋愛に破れ憂鬱な毎日を送る秋穂は、宝石店に忘れられた指輪を持ち帰った夜、レイプされてしまう。翌日近くのマンションでOLが殺された。自分は人違いで襲われたのでは?悩む秋穂の前に現れたレイプ犯の二人は、誰かに嵌められたのだと語る。時代の流れに乗り損ねた男女のラヴ&クライム・ノヴェル。


1986年という、バブルの兆しが見えはじめた時代を背景に、そんな浮かれた時代の流れに乗り切れなかった男女が巻き込まれた事件がミステリ仕立てで語られる物語である。
秋穂は、ただ恋がしたいだけなのに、つい出来心で宝石店に置き忘れられたガーネットのリングを自分の指に嵌めてしまってから、腑に落ちない事件に巻き込まれていくのだった。次々につながり、明らかになる真実に、傷つけられながらも強さを身につけていく秋穂は、ラストでは冒頭では想像もしていなかった未来を見ている。普通ここまでできないだろう、しないだろう、ということは多々あったが、自分を縛るものから抜け出せた秋穂は、おそらくもう泥沼に入り込むことはないだろう。

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