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ほおずき地獄*近藤史恵

  • 2009/08/18(火) 17:18:17

ほおずき地獄―猿若町捕物帳 (光文社時代小説文庫)ほおずき地獄―猿若町捕物帳 (光文社時代小説文庫)
(2009/06/11)
近藤 史恵

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吉原に幽霊が出るという噂がたった。幽霊が出た後には必ず縮緬細工のほおずきが落ちているという。騒動のさなか、幽霊が目撃された茶屋の主人と女将が殺された。下手人は幽霊なのか。女性が苦手な“二枚目同心”玉島千蔭は「じゃじゃうま娘」との縁談話に悩む傍ら、事件の解決に乗り出すが…。『巴之丞鹿の子』に続く「猿若町捕物帳」シリーズ第二弾。


このシリーズ、読む順番がめちゃくちゃになっているが、本作がシリーズ第二弾である。
石より硬いと言われる堅物・玉島千蔭に十六歳のはねっかえり娘との縁談が持ち上がる。そしてこの顛末とは別に、吉原には幽霊騒ぎが。幽霊が消えた後には、必ず縮緬のほおずきが落ちているという。さらにもうひとつ、七~八歳の頃から屋根裏部屋に幽閉されている美少女・お玉は誰なのか、という謎もある。そして、夜な夜な客を引く白髪の夜鷹…。
縁談はもちろんのこと、ほかの謎にも千蔭はかかわることになる。どれもが濃い内容であり、縁談以外はじわじわと一本に収束していく。見事な構成である。
そして、縁談に関しても――順番を後先に読んだ者にとっては事情が腑に落ちる――ちょっとしたサプライズが用意されているのである。ぎっしりと中身の詰まった一冊だった。

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